2025年1月から4月にかけて、私は台湾を3回訪れました。一人旅、家族旅行、母娘旅──それぞれ異なる通信手段(SIMカード・Wi-Fiルーター・eSIM)を使い分けた”実験レポート”です。
この記事では、「なぜその通信手段を選び、次の旅では別の方法に変えたのか」という意思決定のプロセスと、現地でのリアルな体験を時系列でまとめています。
どこにでもある比較表だけでなく、「読んでいるだけで旅に同行した気分」になれる情報をお届けします。
・2025年1月〜4月の3か月で台湾を3回訪問(旅の形:一人/家族/母娘)
・SIMカード/Wi-Fiルーター/eSIMをすべて実地検証
・空港での開通、列車移動中の利用、現地での接続トラブルや対処も体験済み
結論|旅のスタイルで選ぶのがいちばんラク
3種類を比べて感じたのは、「誰と、どんな旅をするか」で最適な通信は変わるということでした。
ここでいったん結論を先に出しておきます。迷ったら、この表から選ぶのがいちばん早いです。
| 項目 | SIMカード | Wi-Fiルーター | eSIM |
|---|---|---|---|
| おすすめ旅タイプ | 一人旅・短期 | 家族・グループ | 身軽派・デジタル慣れ |
| 料金目安(例) | NT$300〜(短期/無制限系が多い) | 1日 約¥700〜(レンタル会社により変動) | $4.5〜(容量/日数で変動) |
| 設定の手軽さ | 空港で差し替え+設定(スタッフ対応あり) | 受取→電源ON→接続(基本いちばん簡単) | 事前設定が必要(慣れれば最速) |
| 荷物 | SIMピン程度 | ルーター+充電器(+モバイルバッテリー推奨) | なし(スマホだけ) |
| 通話 | ◎ 現地番号が持てる場合あり | ×(通話は各端末でアプリ通話) | △(プランによる/基本はアプリ通話) |
| 複数人利用 | ×(原則1台) | ◎(複数台接続向き) | △(テザリングで共有は可能) |
公式リンク(最新情報の確認先)
SIMカード|一人旅や短期滞在に最適
ひとり旅の魅力は、自由気ままに動ける身軽さです。だからこそ、通信手段もできるだけシンプルにしたい。実際に台湾でSIMカードを使ってみて、「これだけで十分だった」と思えた瞬間がいくつもありました。
ここでは、私が一人旅で使った体験をベースに、SIMカードがどんな旅にぴったりなのかをお伝えします。
空港での購入と開通の流れ(体験)
2025年1月、桃園空港到着後すぐにカウンターへ向かい、スタッフが手際よく対応してくれました。「3日間データ無制限+通話付きSIM」を購入すると、手際よくSIMを差し替え、設定までしてくれました。
カウンター越しに漂うコーヒーの香り、背後で流れる中国語アナウンス──そんな中で「OK!」と親指を立てられた瞬間、胸の奥がふっと軽くなったのを覚えています。

市内移動で感じた安心感
5分後には4G通信が開通し、そのまま空港線で台北市内へ向かいました。窓の外に見える住宅街、駅のホームを行き交う学生や会社員たち。私はGoogleマップで乗り換えや出口の方向を確認しながら移動しました。
方向音痴の私でも迷わずホテルへ到着できたのは、「現地でちゃんと動ける」という安心感があったから。旅の第一歩を大きく後押ししてくれました。

人との交流が広がる「現地番号」
ホテルスタッフと仲良くなり、LINEを交換。夜市を一緒に歩いた時間が忘れられません。現地番号があると、連絡の段取りがスムーズで、人とのつながりが広がりました。

実際に困ったこと|APNが自動で入らず一瞬焦った
SIMを差し替えた直後、通信がつながらず一瞬焦りました。原因はAPN設定が自動で入っていなかったことでした。空港スタッフに確認してもらい数分で解決しましたが、「SIMフリー確認+APNチェック」の重要性を痛感しました。
SIMカードを使う注意点(チェックリスト)
SIMカードは手軽でコスパも良い反面、事前に準備しておかないと現地で使えない場合があります。空港到着後は「つながるまで」が旅の第一歩。安心してスタートを切るために、出発前に以下を確認してください。
チェックリスト
- 端末がSIMフリーであることを事前確認
- APN設定が必要かどうかもチェック(必要時の手順メモ)
- SIMピン(または代替)を用意
- 帰国後に元のSIMへ戻す手順も想定しておく
Wi-Fiルーター|家族・グループ旅行に安心
Wi-Fiルーターは、家族やグループ旅行の強い味方です。複数人が同時に動画を見たり、写真を共有したり、地図で道を確認したり──それらをストレスなくこなせるのが最大の魅力でした。
特に移動時間が長い旅では、全員が快適にネットを使えることが、旅の満足度を大きく左右します。
家族旅行での活躍(体験)
春休み、家族3人で台湾を縦断した際は、日本の空港でポケットWi-Fiをレンタルしました(例:GLOBAL WiFiなど)。台北から花蓮、そして高雄へと列車で移動する間も、3台同時接続でも速度は安定していました。
娘はタブレットで写真編集、息子は友人とLINE通話、私は仕事のメール返信、それぞれが同時に使える環境は想像以上に快適で、「旅の途中でも揉めない」ことが、家族旅では特に大きいと感じました。

Wi-Fiルーターの具体情報(例|体験ベース)
- 費用:1日 約¥700〜(レンタル会社・補償の有無で変動)
- 接続:複数台に同時接続できる(家族旅で強い)
- バッテリー:使い方次第で減り方が大きい(モバイルバッテリー推奨)
列車旅での便利さ
列車移動中も複数端末で快適に接続でき、検索がサクサク動くので「次の一手」がすぐ決められました。そんな時間の中でも、検索がサクサク動くと「次の一手」がすぐ決められて、旅のテンポが崩れませんでした。
検索から見つけた絶品グルメ
台東駅に着くと、ポケットWi-Fiをつないでスマホで検索し、見つけたローカル食堂へ直行しました。湯気の立つ魯肉飯の香りが店先まで漂い、一口食べると、ほろっと崩れる豚肉のやさしい甘さが広がりました。
情報がすぐ手に入るおかげで、「行きたい」と思った瞬間に動ける自由さがありました。
実際に困ったこと|夕方にバッテリーが急減
移動中に動画や地図を使い続けていたら、夕方にはバッテリーが20%になってしまいました。モバイルバッテリーがなければ、夜の検索ができなくなるところでした。
家族旅では「誰か一人が困る=全員が困る」になりやすいので、ここは強めに準備しておくのがおすすめです。
Wi-Fiルーターの注意点(結論:補償+バッテリー対策)
Wi-Fiルーターの弱点は大きく2つ。紛失・損壊リスクと、充電が必要で荷物が増えることです。
ただ、レンタル時に補償へ加入し、モバイルバッテリーを持てば、ほとんどの不安は消えます。
- バッテリー切れ対策にモバイルバッテリー必携
- 紛失や故障に備えて補償プランに加入
- 列車・空港・食堂など「置き忘れポイント」を意識

eSIM|身軽に旅したい人向け
母娘旅で試したところ、eSIMのスマートさと快適さに驚きの連続でした。物理SIM不要で端末内だけで通信が完結するeSIMは、荷物を減らしたい人やデジタル操作に慣れている人にぴったりです。
空港到着と即接続の感動(体験)
4月の母娘旅では「Airalo」の台湾eSIM($4.5〜)をWebから事前購入しました。日本のWi-Fi環境で数分で設定を済ませておいたので、桃園空港に降り立った瞬間から接続可能になりました。
娘が「つながったよ!」と笑顔で見せてくれたスマホには”4G”の文字がしっかり表示されていました。娘は国内でeSIM経験があったので、設定も安心して任せられました。
市内移動と情報検索
そのまま空港バスに乗り込み、市内へ向かう車窓からは、高速道路沿いに広がる緑の田畑や小さな廟が見えます。車内ではすぐに観光地の営業時間を検索し、到着後は迷わず最初の目的地へ向かえました。
路線アプリで降車停留所と到着時刻、運賃を事前に把握でき、改札や乗換えで迷う場面が減りました。臨時休業や混雑も最新レビューでチェックでき、立ち寄り順をその場で組み替えられたのも大きかったです。
荷物ゼロ!身軽さNo.1の通信手段
eSIMはSIMの抜き差し・ルーター充電・端末の持ち歩きが一切不要です。スマホ1台で完結する身軽さは、移動の多い旅でこそ真価を発揮します。
前回の旅行でルーターを紛失した経験がある私たちには、「失くす物がない」という安心感も大きな魅力でした。娘も「これなら安心」と大絶賛です。
設定が済めば体感は物理SIMと大きく変わらず、通信の軽快さはそのままです。

実際に気をつけた点|英語表記の手順で一瞬止まる
設定自体は難しくないのですが、手順が英語表記のことがあり、最初は一瞬だけ手が止まりました。
ただ、出発前にWi-Fi環境で設定しておいたことで、空港到着時はスムーズ。
「現地で初設定しない」のがコツです。
eSIM事前チェック
- 端末がeSIM対応か確認
- 設定は日本で(Wi-Fiがある環境で)
- 現地での回線切替の方法をメモ(主回線/副回線)
A. ケースバイケースです。短期一人旅なら現地SIM、家族なら Wi-Fi(割り勘)がコスパ良い傾向。eSIMはキャンペーン時が狙い目。最新価格は公式リンクで確認を。
A. 端末・エリア・プランによりますが、台北市内なら地図・SNS・予約程度はどれも快適でした。複数人で同時に動画を見るなら Wi-Fiルーターが安定しやすい印象です。
A. 使い方次第で変わります。地図・翻訳中心なら少容量、写真・動画投稿が多いなら中〜大容量、移動中に動画を長時間見るなら無制限が安心です。
まとめ|通信は“地図”だけじゃなく、旅の温度も上げてくれる
3種類を比べて感じたのは、「誰と、どんな旅をするか」で最適な通信は変わるということでした。通信は、地図や予約のためだけでなく、人との距離を近づけ、偶然の出会いを運んでくれる旅の味方でもありました。
一人旅で声をかけてもらえた瞬間、家族で笑い合った食堂の夕方、母娘旅で“4G”の文字にほっとした朝——そのどれもが、通信があったからこそ生まれた“旅のぬくもり”でした。
あなたの旅の目的・同行者・荷物の量を目安に選べば、もう迷いません。自分に合った通信で、次の台湾旅をもっと自由に、心地よく楽しんでください。
- 到着後すぐ「地図が動く」安心感。
- 出発前にSIMフリー化&APN確認。
- 同時接続でも安定。移動中の共有がラク。
- 持ち物:モバイルバッテリー&補償プラン。
- 紛失の心配なし。荷物ゼロでストレスフリー。
- 事前チェック:対応端末&設定を日本で。
※本記事の情報は2025年4月時点の体験と調査に基づいています。料金・通信仕様・販売場所・営業時間は変更される場合があります。最新情報は本文内の公式リンクで確認してください。
※本記事は筆者が実際に訪れた時点の体験をもとに書いています。料金・営業時間・運行状況・各種サービス内容は変更される場合がありますので、おでかけの前に各施設の公式情報や中華電信(Chunghwa Telecom)公式サイトなどで最新情報をご確認ください。


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