台湾旅行の計画中、息子がスマホで見せてくれたのは、**高雄郊外にある「橋頭馬術中心」**の写真でした。芝生の上でのんびりと過ごす馬たちの姿に、娘は目を輝かせます。

「私も行ってみたい!」
こうして、家族3人の“馬とふれあう旅”が静かに始まりました。実際に訪れてみると、想像以上の癒しと発見が待っていました。
この記事では、以下の内容を中心に、リアルな体験をもとにした**「台湾で乗馬」**という新しい旅のかたちをご紹介します👇
この記事では、
- MRTを使ったアクセス方法
 - 初心者でも安心の乗馬体験内容
 - 子どもとのふれあい時間の様子
 - 必要な服装や注意点
 
を含めて、リアルな体験をもとに「台湾で乗馬」という新しい旅の形をご紹介します。
親子で訪れる「橋頭馬術中心」ってどんな場所?
MRT橋頭糖廠駅からタクシーで5分ほど。車を降りた瞬間、そこには高雄とは思えないほど静かで穏やかな空間が広がっていました。
周囲は木々に囲まれ、遠くからは馬のいななきが聞こえてきます。澄んだ空気と青草の香りに、思わず深呼吸したくなるほどです。
受付ではスタッフが笑顔で迎えてくれ、初めての私たちにも親切に案内してくれました。少し緊張していた花菜の表情も、そのやさしい雰囲気に少しずつほぐれていきます。
セラピー乗馬で馬の優しさにふれる
初めての乗馬に挑戦する前に、まずは短時間のセラピー乗馬コースを体験しました。

「セラピー乗馬で乗れる馬は、とても優しい性格です。そして馬は頭が良いので、乗る人の状態を察してくれます。ちゃんと歩調を合わせてくれるので安心して乗れますよ。」
馬の背に乗ると、ゆっくりとした揺れと温もりが体に伝わり、自然と心が落ち着いていくのを感じました。
スタッフの細やかな気配りもあり、初めてでも安心して楽しめる雰囲気です。

初めてでも安心!乗馬体験の流れと感想
受付を終えると、まずは装備を整えます。初めてのため少し緊張しながら、ヘルメットとブーツを身につけました。
インストラクターは日本語と簡単な英語で、馬への声のかけ方や乗り方を丁寧に説明してくれます。
娘は最初こわばった表情でしたが──「深呼吸してごらん」と優しく声をかけられると、すぐに馬と打ち解けていました。
体験のステップと家族のリアクション
馬とコミュニケーションを取りながら、うまく乗るにはちょっとしたコツのような流れがありました。
- 馬への接し方(声かけ、手の動き)
 - 馬の背への乗り方と姿勢
 - 敷地内をゆっくりと周回(約15分)
 - 写真撮影タイム
 
私が乗ったのは、栗毛の「阿福(アーフー)」という名前の馬でした。歩き始めると、背中から伝わるリズムと温かさに包まれ、自然と呼吸が深くなっていきます。
花菜が乗ったのは白馬の「小雪(シャオシュエ)」です。人懐っこくて、最初からすっかり打ち解けていました。
最初は緊張していた家族全員が、次第に笑顔になり、馬の背から見える景色を楽しんでいました。
地上とはまるで違う視点に、新鮮な感動が広がります。

「りゅう、思ってたより様になってるね!」

「いや、俺ちょっと馬にハマりそう」
背中から伝わる温もりと、一歩踏み出す勇気
初めて馬にまたがる瞬間、内心ではちょっとした緊張と高揚が入り混じっていました。普段の旅行では味わえない“未知の体験”に、少し勇気が必要だったのです。
でも馬が一歩踏み出したとき、背中から伝わる温もりと、ゆったりとしたリズムに心がすっと解けていくのを感じました。
娘も最初こそ不安そうでしたが、目を輝かせながら笑顔を見せるようになり、その表情の変化がとても印象的でした。

馬とのふれあいで癒された時間
乗馬体験の後は、柵のそばで馬たちとふれあいタイムが始まりました。
用意されたにんじんを手に、娘が「どうぞ」と差し出すと、馬がそっと顔を寄せてきて、娘の手からやさしく食べてくれたのです。
馬の大きな瞳とふわふわの鼻先に触れた瞬間、娘も私も思わず笑顔になってしまいました。
隣では高齢のご夫婦が馬と会話するように過ごしていて、「こんな穏やかな時間、なかなかないね」と家族でしみじみ語り合いました。
世代を超えて楽しめる穏やかな時間
隣では、高齢のご夫婦が馬と会話するように過ごしていました。

「この子はセラピー用の馬で、リハビリにも活躍していますよ」

「こんな時間が贅沢だね」
馬の大きな瞳をじっと見つめていると、言葉を交わさなくても心が通じ合うような不思議な感覚に包まれました。
こちらの気持ちをそのまま映し返すようなまなざしに、胸の奥が静かに温かくなっていくのです。
旅先で動物とこんなにも深く向き合う時間を持てるなんて──想像以上の贅沢でした。

芝生広場でのんびりピクニックタイム
体験のあとは、芝生広場で持参したおにぎりを広げてピクニックー馬の鼻息、青草の香り、遠くで響く子どもたちの笑い声ー
そのすべてが心地よく、自然と家族の会話も弾んでいきます。

「馬と遊んだあとのご飯は、なんだか特別においしいね」

「この1枚、現像して部屋に飾ろうかな」
りゅうはスマホで撮った馬との写真を見返しながら、穏やかな表情を浮かべます。
芝生の上に寝転び、空を見上げると、青草の香りと馬の鼻息がやさしく包み込み、旅の余韻が静かに心に染み込んでいきました。

| 名称 | 橋頭馬術中心(Kaohsiung Equestrian Center) | 
|---|---|
| 所在地 | 高雄市橋頭区(MRT橋頭糖廠駅からタクシーで約5分) | 
| 対象 | 初心者〜中級者、子ども連れ、シニア、障がいのある方 | 
| 注目ポイント | 
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| 体験メニュー | 
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| 所要時間の目安 | 受付〜体験終了まで:約1時間〜1時間半 | 
| 持参すると便利なもの | 
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| よくある質問 | 
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| その他 | 週末や連休は混みやすいため、事前予約を推奨。 | 
セラピー乗馬の魅力
最近では犬や猫のセラピーがよく知られていますが、馬も心と身体を癒す存在として注目されています。馬はとても賢く、人の感情に敏感に寄り添ってくれる動物です。
海外では、高齢者や障がいのある方、小さな子どもたちに向けた「ホースセラピー(乗馬療法)」が広く行われています。
橋頭馬術中心で出会った馬たちも、その代表格といえる存在でした。
まとめ|台湾で“馬と過ごす休日”という選択肢
今回の体験で一番印象に残ったのは、馬の存在が家族の距離をぐっと近づけてくれたことです。観光地巡りやグルメだけでは味わえない、心がじんわり温まる時間を過ごせました。
乗馬が初めてでも、スタッフのサポートと馬の優しさに助けられ、安心して楽しめます。台湾旅行の新しい楽しみ方として、ぜひ橋頭馬術中心での乗馬体験をおすすめしたいです。
台湾で“馬と過ごす休日”、それは、ちょっと特別で、そっと心に残る旅のかたちでした。
次に訪れる台湾では、ぜひあなたも、馬と出会う時間を持ってみてください。きっと、ここでしか得られない何かが、静かにあなたを待ってくれています。
  
  
  
  

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