台湾旅行の計画中、息子が見せてくれたのは、**高雄郊外にある「橋頭馬術中心」**の写真でした。芝生で穏やかに過ごす馬たちを見て、娘が「行ってみたい」とつぶやいたことから、子ども連れでも体験できる初めての乗馬が、私たちの旅に加わりました。
実際に訪れてみると、MRTとタクシーでの行きやすさや、初心者・子ども・高齢者にも配慮されたサポート体制が整っており、不安はすぐに解消されました。
この記事では、2025年10月に家族で訪れた実体験をもとに、橋頭馬術中心へのアクセス方法、初心者・子連れ向けの乗馬体験の流れ、料金や予約、持ち物、そして実際に感じた魅力と注意点まで、初めて訪れる方が判断しやすい情報をまとめてお伝えします。
親子で訪れる「橋頭馬術中心」ってどんな場所?
MRT橋頭糖廠駅からタクシーで5分ほど。車を降りた瞬間、高雄の喧騒が嘘のような静けさに包まれました。木々に囲まれた敷地の奥から、馬のいななきが聞こえてきます。青草の香りと澄んだ空気に、思わず深呼吸しました。
受付のスタッフは笑顔で迎えてくれ、初めての私たちにも親切に案内してくれました。緊張していた娘の表情も、その温かい雰囲気に少しずつほぐれていきます。
橋頭馬術中心|基本情報と予約方法
【施設概要】
名称:橋頭馬術中心(Kaohsiung Equestrian Center)
所在地:高雄市橋頭区
対象:初心者〜中級者、子ども連れ、シニア、障がいのある方も利用可
【アクセス】
MRT橋頭糖廠駅からタクシーで約5分(料金目安:100〜150元)
【料金】
- 初心者向け乗馬体験(30分):約600元(約2,800円)
- セラピー乗馬体験(20分):約500元(約2,300円)
- ふれあい餌やり体験:無料(にんじん代20元程度)
【予約方法】
土日祝は混雑しやすいため、事前に電話予約がおすすめです。
※電話番号:現地で確認(分かり次第追記推奨)
【持ち物】
- 動きやすい服装(長ズボン・スニーカー)
- 帽子・日焼け止め
- 飲み物・タオル
- スマホ(写真撮影・翻訳アプリ用)
【所要時間】
受付〜体験終了まで:約1〜1.5時間
初めての乗馬体験|娘の不安が笑顔に変わるまで
まずは約15分のセラピー乗馬コースからスタートしました。「やっぱりやめようかな…」馬の大きさに圧倒され、娘が小さくつぶやきます。それに気づいたスタッフの方が、娘の目線までしゃがみ込みました。
「大丈夫。この子はゆっくり歩くのが得意だから」そう言いながら、馬の首元をそっと撫でて見せてくれます。娘も恐る恐る手を伸ばすと、温かさが伝わってきました。その瞬間、肩の力がふっと抜けたのが分かりました。
実際に乗り始めると、馬は本当に娘のペースに合わせてゆっくり歩いてくれます。数分後には笑顔で前を見ている娘の姿に、親としてもほっと一安心です。
馬の背から伝わる温もりとリズムが、自然と心を落ち着かせてくれました。

初めての乗馬体験|準備から終了まで
私が乗ったのは栗毛の「阿福(アーフー)」、娘が乗ったのは白馬の「小雪(シャオシュエ)」。馬の背から伝わる温もりとリズムに、自然と心が落ち着いていきました。
最初は緊張していた家族全員が、次第に笑顔に。馬の背から見える景色は、地上とはまるで違う新鮮な視点でした。
体験前の準備|受付から装備・レクチャーまで
【準備】
受付後、ヘルメットとブーツを着用。インストラクターが日本語と簡単な英語で、馬への声のかけ方や乗り方を丁寧に説明してくれます。
【体験の流れ】
1. 馬への接し方レクチャー(声かけ、手の動き)
2. 乗り方と姿勢の指導
3. 敷地内をゆっくり周回(約15分)
4. 写真撮影タイム
初めて馬にまたがる瞬間、内心では緊張と高揚が入り混じっていました。でも馬が一歩踏み出したとき、背中から伝わる温もりとリズムに心がすっと解けていくのを感じました。普段の旅行では味わえない”未知の体験”が、そこにはありました。

馬とのふれあいで癒された時間
乗馬体験の後は、柵のそばで馬たちとふれあう時間を過ごしました。
用意されたにんじんを手に、娘が「どうぞ」と差し出すと、馬がそっと顔を寄せてきます。大きな口でゆっくりと受け取り、むしゃむしゃと食べる姿がなんとも愛らしく、娘も私も思わず笑顔になりました。
次に、インストラクターが「鼻を撫でてみて」と声をかけてくれました。恐る恐る手を伸ばすと、ふわふわとした温かい鼻先が手のひらに触れます。馬が静かに目を細めたその瞬間、娘が小さく「気持ちよさそう…」とつぶやきました。
隣では高齢のご夫婦が、馬の首元をゆっくりと撫でながら、まるで会話をするように穏やかな時間を過ごしていました。
馬が教えてくれた「心を通わせる」ということ
インストラクターによれば、この馬はセラピー用として、リハビリの場面でも活躍しているとのこと。「馬は人の気持ちを敏感に感じ取るんです」という言葉通り、改めて馬の目を見つめると、こちらの気持ちを静かに受け止めてくれるような優しさを感じました。
言葉を交わさなくても心が通じ合っているような不思議な感覚。馬の温もりとゆったりとした呼吸のリズムに包まれていると、日常の小さな悩みがふっと軽くなっていくのを感じました。
旅先で動物とここまで深く向き合う時間を持てたことは、想像以上に贅沢な体験でした。

芝生広場でのんびりピクニックタイム
体験のあとは、芝生広場で持参したおにぎりを広げてピクニック。馬の鼻息、青草の香り、遠くで響く子どもたちの笑い声──そのすべてが心地よく、自然と家族の会話も弾んでいきます。
息子はスマホで撮った馬との写真を見返しながら、穏やかな表情を浮かべていました。芝生の上に寝転び空を見上げると、青草の香りと馬の鼻息がやさしく包み込み、旅の余韻が静かに心に染み込んでいきました。

「馬と遊んだあとのご飯は、なんだか特別においしいね」

セラピー乗馬の魅力
最近では犬や猫のセラピーがよく知られていますが、馬も心と身体を癒す存在として注目されています。馬はとても賢く、人の感情に敏感に寄り添ってくれる動物です。
海外では、高齢者や障がいのある方、小さな子どもたちに向けた「ホースセラピー(乗馬療法)」が広く行われています。橋頭馬術中心で出会った馬たちも、その代表格といえる存在でした。
橋頭馬術中心|施設詳細とよくある質問
【施設の特徴】
- 初心者歓迎の体験乗馬コースを用意
- セラピー乗馬を実施(高齢者・障がいのある方にも対応)
- 自由に馬とふれあえる、開放的なスペース
- 芝生広場があり、ピクニックも楽しめる
【よくある質問】
Q. 予約は必要?
A. 土日祝は混雑しやすいため、事前予約を推奨します。
Q. 英語は通じる?
A. スタッフの一部は英語対応が可能です。翻訳アプリがあるとより安心です。
Q. 雨の日は体験できる?
A. 小雨であれば体験可能ですが、悪天候時は中止になる場合があります。
Q. 年齢制限は?
A. 明確な年齢制限はありませんが、一人で安定して座れることが目安とされています。
まとめ|台湾で“馬と過ごす休日”という選択肢
今回の体験で一番印象に残ったのは、馬の存在が家族の距離をぐっと近づけてくれたことです。観光地巡りやグルメだけでは味わえない、心がじんわり温まる時間を過ごせました。
乗馬が初めてでも、スタッフのサポートと馬の優しさに助けられ、安心して楽しめます。台湾旅行の新しい楽しみ方として、ぜひ橋頭馬術中心での乗馬体験をおすすめしたいです。
台湾で“馬と過ごす休日”、それは、ちょっと特別で、そっと心に残る旅のかたちでした。
次に訪れる台湾では、ぜひあなたも、馬と出会う時間を持ってみてください。きっと、ここでしか得られない何かが、静かにあなたを待ってくれています。


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