台湾グルメ|小籠包マニアの息子と巡る!地元民おすすめの本当に美味しい名店3選

台湾グルメ

台湾旅行で欠かせないグルメといえば「小籠包」。今回は、大学時代に台湾へ留学していた息子・りゅうの誕生日祝いを兼ねた特別な旅でした。

台湾の食文化を深く知る彼が「観光地じゃなくて、本当に美味しい店だけ行こう」と提案してくれたことで、私たちの旅は“観光”から“通が選ぶ名店巡り”へと変わりました。

地元の人々に愛される名店をめぐりながら、親子で熱々の小籠包を頬張る時間は、味わいだけでなく心に残る思い出そのものです。

三日間にわたる食の旅を通して、“本当に美味しい一皿”に出会えた特別な瞬間をお届けします。これから小籠包店を実際に巡る前に、まず混雑状況や予約方法、注文のポイントを整理しておきましょう。

混雑・予約・注文の徹底ガイド

2025年現在、人気店「鼎泰豊」は平日昼でも最大60分待ちになることがあります。

曜日・時間帯 混雑度(目安) 補足
平日11:30~13:00 ★★★★★ 一番混雑。順番待ち必須
土日9:30開店直後 ★★★☆☆ 比較的空いている。狙い目!
平日15:00~17:00 ★★☆☆☆ 待ち時間短め

店舗前の行列

予約テクニック

アプリで順番待ちができます。KlookKKdaynなどの予約サイトからだと、割引券が利用できることもあります!購入した食事券のQRコードを店舗で提示すると、スムーズに入店できます。

比較的、並ばずにスムーズに入店できるのは、14時から17時です。この時間帯だと比較的ゆっくり食事できることが多いです。

支払い方法・キャッシュレス対応一覧

店舗名 現金 クレジットカード 電子マネー(悠遊卡等) その他
鼎泰豊 デパートに入っている店舗はキャッシュレスが可能
杭州小籠湯包 × × 基本は現金払いのみ
金品茶樓 カードは、VISA、Master、JCB、AMEX

注文時に使える中国語フレーズ

「この小籠包ください」
請給我這個小籠包(チンゲイウォ ジェガ シャオロンパオ)小籠包を1人前ください
少し簡単、シンプルに
我要小籠包(ウォー ヤオ シァオロンパオ)小籠包が欲しいです。
1つずつなら「一個」、1人前(蒸籠)なら「一籠」

ローカルに愛される名店「杭州小籠湯包」

旅のスタートは、りゅうが「台北で一番通った」と話す「杭州小籠湯包」です。台湾滞在中、試験後や友人とのお祝いによく訪れたというこの店は、彼にとってまさに青春の味だと熱く語っていました。

ランチタイムに訪れると、すでに行列ーーりゅうは慣れた様子で「ここ、地元の学生や会社員でいつも混んでるけど回転早いから大丈夫」と笑います。その自信たっぷりな顔に、母としてちょっと感動しました。

注文ミスから始まった笑いの一皿

メニュー表に英語が少なく、私は指差したつもりが「蟹味噌入り(価格2倍)」を選んでしまうというハプニングがありました。

りゅうが「母さん、それ贅沢バージョンだよ」と苦笑いしました。しかし運ばれた小籠包を食べた瞬間――スープの濃厚さと蟹味噌のまろやかさに思わず笑顔がこぼれました。

「結果オーライね」と言い合いながら、旅の初日から思わぬ“美味しい幸運”に包まれました。

黄金スープが溢れる至福の瞬間

蒸籠を開けた瞬間、ふわっと立ち上る湯気と黄金色のスープーー鶏と豚の旨味が溶け込んだスープが、薄い皮を通して口の中に広がります。

息子と顔を見合わせて「これ、90元でいいの?」と笑い合う――そんな小さな驚きも旅の宝物です。厨房の音、店員の声、学生たちの笑い声ーーそのすべてが“台北の日常”を感じさせる、心地よい昼の風景でした。

Lulucoのオススメポイント

  • 一籠90元で本格派!コスパ最強のローカル小籠包
  • 学生・会社員でにぎわう活気ある雰囲気
  • 中正紀念堂から徒歩すぐでアクセス抜群
  • 注文票スタイルで、指差し&数字でOK

上品さ香る茶香小籠包の名店「金品茶樓」

次に訪れたのは、息子が「ここは地元ホテルマンも通う穴場」と案内してくれた「金品茶樓」です。中山エリアの少し奥にあり、外観は控えめながら上品で洗練された雰囲気です。

華やかすぎず、地元の人がゆっくり食事を楽しむ“静かな名店”という印象です。りゅうが「ここの小籠包は烏龍茶の香りがする」と言うので、胸が高鳴りました。

言葉のすれ違いも旅のスパイス

ところがここでも台湾旅あるある私の「香りの強い方」という言葉を、店員さんが「香料入り」と勘違いして別料理が届くハプニングがありました。

すぐにりゅうが笑顔で説明し直し、店員さんも丁寧に対応ーーその温かさに、台湾の人の優しさをあらためて感じます。少しのすれ違いさえも、旅を彩る“思い出のスパイス”でした。

烏龍茶がふわりと香る、繊細な小籠包

本命の小籠包が運ばれると、皮越しに透ける餡の美しさに息を呑みます。ひと口含むと、烏龍茶の香りがふわりと広がり、旨味を上品にまとめてくれます。

炒飯にも茶葉の香ばしさがあり、全体がひとつの世界観でまとまっていました。りゅうが「ここはデートでも使えるくらい落ち着いてる」と言い、確かに特別な時間が流れます。

Lulucoのおすすめポイント

  • 烏龍茶の香りが広がる上質な小籠包
  • 観光客が少なく静かで落ち着いた雰囲気
  • 日本語メニュー&スタッフ対応で安心
  • 茶香炒飯との相性が抜群でリピート確実

地元密着の温もりを感じる「明月湯包」

旅の締めくくりは、りゅうが「台北で一番好き」と語る「明月湯包」です。六張犁駅から少し歩いた住宅街にあり、観光客が少ない地元密着型の食堂です。

歩きながらりゅうが「この道、毎日チャリで通ったな」と懐かしそうに語ってくれました。母としてその姿に、時の流れと成長をしみじみ感じウルっと来てしまいました。

地元の人が集う生活の中の名店

店に入ると、地元の常連たちで満席です、隣の席ではおじいちゃんが孫と一緒に食事をしており、
「ここ、20年以上通ってるんだよ」と優しく声をかけてくれました。
観光地では味わえない、“暮らしの延長線にある食堂の温かさ”が心に残ります。

熱々スープが弾ける家族の笑顔

蒸籠が届き、箸を入れると勢いよくスープが飛び出し、「アツッ!」と笑う私たちに、店員さんがにっこりーー蟹味噌入りはとろりと濃厚で、旨味と香りのバランスが絶妙です。

りゅうちゃん
りゅうちゃん

「母さん、この味、日本に帰ったらきっと恋しくなるよ。おばあちゃんも、きっと好きだと思うな。」

Luluco
Luluco

「うん……そうだね。こんな温かい味、家族で一緒に食べたいね。次はみんなで来ようか。」

息子の龍一
息子のりゅう

「絶対に!今度はおばあちゃんの誕生日に連れてこよう。きっと喜ぶよ。」

 

蒸気の奥でふわりと舞う湯気を眺めながら、この食堂が“家族の記憶の一部”になっていくのを静かに感じました。

Lulucoのおすすめポイント

  • 蟹味噌入りはマストオーダー! 濃厚さが桁違い
  • ローカル色強め! “本物の台湾グルメ”を味わえる
  • 住宅街の静かな雰囲気で、旅の疲れもリセット
  • MRT六張犁駅から徒歩圏で意外と便利

小籠包の舞台裏にある職人の手仕事

りゅうが「ちょっと見てて」と指を差した先には、ガラス越しに小籠包を包む職人たちの姿がありました。

私たちが訪れた3軒すべてに、この“ライブキッチン”のような光景があり、どの店でも真剣な眼差しとリズミカルな手の動きが印象的でした。

蒸気の向こうに見えたプロの世界

「杭州小籠湯包」では、若い職人がまるで呼吸を合わせるように生地を伸ばし、餡を包み、次々と蒸籠に並べていきます。

粉の香りと蒸気が混ざる厨房の空気は熱気に満ちていて、まさに戦場のようです。しかしその動きには焦りがなく、一枚の皮に込められた熟練の技が感じられました。

Luluco
Luluco

「こんなに薄い皮、破れないのがすごいね……」

りゅうちゃん
りゅうちゃん

「修行に何年もかかるらしいよ。1枚の皮で“スープを逃さない”のが一流なんだって。」

その言葉を聞きながら、私はふと、あの黄金色のスープがただの“料理”ではなく、職人の経験と誇りの結晶なのだと気づきました。

茶香と技が融合する“金品茶樓”の静寂

「金品茶樓」では、職人の動きがまるで舞のようで、指先から生まれる薄い皮は花びらのように美しく重なっていきます。湯気の奥からはふわりと烏龍茶の香りが広がり、香りさえも味づくりの一部だと感じました。

外の賑わいとは対照的に、ここには静かで凛とした空気が流れ、小籠包がまるで芸術品のように仕上げられていきます。

“日常”の中で生き続ける職人の誇り

そして「明月湯包」ーー住宅街にあるこの食堂では、職人がTシャツ姿で黙々と皮を伸ばしています。派手さはなくとも、その手の動きには熟練した確信があり、家庭の台所とは違う“職人の矜持”がありました。

一つの小籠包を作るために、皮の厚さは1mm未満、包み込む回数は18回前後――。見た目はどの店も似ていても、指先の力加減や包みの締め方で、スープの流れや口当たりがまったく変わるといいます。

りゅうちゃん
りゅうちゃん

「同じレシピでも、職人が違えば“味”も変わるんだよ。だから地元の人は店を選ぶんだ。」

その言葉にハッとしました。確かに、3軒を巡ってわかったのは“味の違い”は調味料ではなく、職人それぞれの手仕事と想いーそれこそが、台湾の食文化の奥深さを支えているのだと感じました。

気取らずに本物を食べるという幸せ

蒸籠から立ち上る湯気の向こうで、職人たちは今日も変わらず小籠包を包み続けています。

その姿を見つめながら、私は「一流の味を、肩ひじ張らずに楽しめる場所がある」――それこそが台湾グルメ最大の魅力だと改めて実感しました。

観光地でも、路地裏でも、どの店にも真摯に“おいしい”を追い続ける人がいます。その情熱が、旅人の心を静かに満たしてくれるのだと思います。

まとめ|本場の味は、日常の中にこそある

3日間で巡った3軒の小籠包店は、それぞれに個性と温かさがあり、**地元の人が通う“本物の味”**に出会えたことが旅の一番の収穫でした。

りゅうの「観光じゃなくて、本当に美味しい店だけ行こう」という言葉どおり、職人の手仕事から生まれる小籠包には、技と情熱が宿っています。

蒸気、湯気、人の声ーーそのすべてが台湾の優しさを伝えてくれました。次の旅ではぜひ、路地裏や地元の行列の先にある「心に残る一皿」を探してみてください。

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