仕事と家事に追われる毎日。ふと「どこかで深呼吸したいな」と思い立ち、親友のマリエさんに連絡をしたのがきっかけでした。「週末だけでも海外でリセットできたら最高だよね」と意気投合し、2人で台北行きの航空券を即決です。実際に計画から出発までのワクワク感や、出発前夜に荷造りしながら「明日から台北だね!」とLINEで盛り上がったエピソードも、今では大切な思い出です。
1日目:台北到着|女子旅のスタートは永康街のカフェから
朝のフライトで台北松山空港に到着した私たちが、荷物をホテルに預けてまず向かったのは、MRT東門駅から徒歩すぐの永康街(ヨンカンジエ)でした。
永康街を歩きながら、ガラス越しに温かな光が差し込むカフェ「Fika Fika Cafe」を発見です。入店すると、木のテーブルと北欧風のインテリアが心を和ませてくれました。私たちは台湾産の豆を使ったハンドドリップコーヒーと、ふわふわのシフォンケーキを注文してみました。
コーヒーの香りに包まれながら、旅の計画を広げていると、隣のテーブルで現地の女子たちが楽しそうにおしゃべりしているのが印象的でした。店員さんが日本語で「おすすめはこれですよ」と笑顔で教えてくれたのも嬉しかったポイントです。

「コーヒーの香りと空気が、心も身体もリラックスさせてくれるね。旅に来たって実感する」
木のぬくもりが感じられる店内で、スーツケースを足元に置いてゆったりと旅のスイッチをONにすることができました。私はここ数日、仕事で忙殺されていたのがホッと身体中が解放感を満喫し、わずか1泊2日の旅が何だか凄く贅沢な旅のように感じてワクワクしました。
店名 | 特徴&注目 | バリア対応 | アクセス | SNS |
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Fika Fika Cafe |
北欧風の開放的空間。世界大会受賞バリスタの本格コーヒー | 出入口に小段差。店内は広めで比較的安心 | 東門駅 徒歩5分 | |
芒果皇帝 マンゴーキング |
濃厚な台湾マンゴーの贅沢かき氷が人気。夏季限定 | 一部席の間隔が狭い | 東門駅 徒歩3分 | |
小器生活空間 | 雑貨とカフェの融合。台湾デザインの器とお茶を楽しむ | 出入口に段差あり。介助が必要 | 東門駅 徒歩7分 | 公式サイト |
青田七六 | 歴史ある和モダン空間で、抹茶スイーツと庭園の静けさを堪能 | スロープあり。和室には段差あり | 東門駅 徒歩12分 | 公式サイト |
二吉軒豆乳 永康店 |
豆乳スイーツと台湾式朝食。やさしい味でほっとできる | 店内フラットで入りやすい | 東門駅 徒歩6分 |
永康街は歩いて楽しめるコンパクトな街。午前中は比較的すいていておすすめです。
通路が広めな「Fika Fika Cafe」や「青田七六」はベビーカーや車椅子でも安心。
自分のペースで歩ける静けさと、ほっとできる温かさが永康街の魅力です。
ランチ|本場の小籠包はやっぱり鼎泰豊!
念願の鼎泰豊本店でランチ。到着は平日の午前11時前でしたが、すでにお店の前には行列ができていました。整理券を受け取ってからは、近くの雑貨屋を覗いたり、順番をスマホで確認しながら待つことができたので、待ち時間も苦になりませんでした。
店内に案内されると、スタッフの方が丁寧に日本語でメニューを説明してくれ、わからないメニューでも安心して注文できました。小籠包を一口頬張ると、熱々のスープが口いっぱいに広がり、思わずマリエさんと顔を見合わせて「これぞ本場の味!」と感動です。
店内は明るく、清潔感にあふれ、スタッフの丁寧な対応には思わず感動してしまいました。車椅子の方が自然に食事を楽しんでいる様子が印象的で、段差のない設計や広々とした通路など、随所に配慮が行き届いています。エレベーターや多目的トイレも完備されており、足の不自由なマリエさんも「台湾でもこんなにバリアフリーが進んでいるのは嬉しい」と笑顔になりました。
注文したのはこの3品です。
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小籠包(10個):約220元(約1,000円)
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空心菜炒め:100元(約470円)
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エビチャーハン:160元(約750円)

「やっぱり皮の薄さとスープの旨み、全然違うね」

「この味で、このコスパは日本ではないね!美味しい〜お茶とも合ってるし!幸せ感じる!!!」
鼎泰豊(Din Tai Fung)本店 情報まとめ
店名 | 鼎泰豊(Din Tai Fung)本店 |
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ジャンル | 小籠包・点心・中華料理 |
注目ポイント | ミシュラン一つ星獲得経験あり/世界的に有名な小籠包専門店/安定の味と丁寧な接客 |
営業時間 | 月〜金:10:00~21:00/土日:9:00~21:00 |
アクセス | MRT東門駅5番出口すぐ/永康街の入り口 |
待ち時間の目安 | 平日昼でも30分〜1時間待ち/土日は最大2時間以上の場合あり |
予約方法 | 本店は原則予約不可(整理券を店頭で発券)/アプリや受付機あり |
バリアフリー対応 | 店舗入り口・店内は段差が少なく、車椅子でも対応可能(店員が誘導してくれる) |
おすすめメニュー | 小籠包/トリュフ小籠包/えびチャーハン/酸辣湯/豆苗炒め |
公式サイト | https://www.dintaifung.com.tw |
💡Tips(Lulucoのひとこと)
・日本語メニューありで安心。
・開店前に並ぶとスムーズに入店可。
・土日は午前中の早い時間が◎。
・整理券のQRコードで、周辺を散策しながら待てます。
・「蒸したて小籠包のひと口で、“ああ、来てよかった”と思えます」
午後|華山1914でアートと癒しのひととき
午後は、私たちがずっと気になっていた「華山1914文化創意産業園区」へ行きました。レンガ造りの建物が並ぶ敷地内は、歩くだけでタイムスリップしたような気分になりました。ちょうど開催されていたアート展示をのぞいたり、地元のクリエイターによる雑貨市で手作りアクセサリーを選んでみました。
途中、ベンチでレモングラスのハーブティーを飲みながら、台湾の風を感じるひとときも。ライブ演奏が始まると、思わず足を止めて聴き入ってしまい、旅の思い出に残る素敵な時間になりました。

「ベンチが多くて、歩くのに疲れなくていいね」

「静かに過ごせる場所が多いって、大人旅には大事だね」

「この雰囲気、まるで映画のワンシーンみたい」
華山1914文化創意産業園区 情報まとめ
名称 | 華山1914文化創意産業園区(Huashan 1914 Creative Park) |
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ジャンル | 複合文化施設(アート・デザイン・カフェ・イベント) |
注目ポイント | 酒造工場跡地をリノベーションした創造空間。アート展示、雑貨市、映画上映まで幅広く楽しめる |
営業時間 | 屋外は24時間開放/店舗・展示は11:00〜20:00が中心 |
アクセス | MRT忠孝新生駅1番出口から徒歩約5分 |
バリアフリー | 通路は広くフラット/車椅子トイレあり/段差は少なめで安心 |
見どころ | 展示ホール、独立系カフェ、雑貨店、週末の市・フードトラックなど多彩 |
公式サイト | https://www.huashan1914.com |
Lulucoのおすすめ理由 | アート空間なのに気取ってなくて、ただ歩いているだけでも心が軽くなる場所でした。 |
夜|中山エリアのホテルでリラックスステイ
今回の宿泊は「Aloft Taipei Zhongshan」で予約をとりました。チェックイン時、スタッフの方が日本語で丁寧に案内してくれ、言葉に不安がある私たちも安心しました。アクセシブルルームはバスルームが広く、シャワーチェアや手すりも完備されていて、マリエさんも「ここなら自分のペースで使えて嬉しい」と喜んでいました。
夜は近くのローカル食堂でテイクアウトした薬膳スープとお粥を部屋でゆっくり味わい、テレビで台湾のバラエティ番組を見ながら「また来たいね」と語り合いました。
夕食は、ホテル近くのローカル食堂でテイクアウトした薬膳スープとお粥を部屋で食べました。湯気の立つスープをひと口すすると、体の芯からじんわり温まって、旅の疲れがふっとほどけていくのを感じました。テレビをつけながら、画面越しに聞こえてくる中国語に改めて台湾にいる事を実感する、そんなやさしい夜ごはんでした。

「いつも台湾へ来たら外食がほとんどだけど、こうやってテイクアウトして部屋でまったりごはんも良いね、最高…」

「1日がほんとにあっという間だったね」
🏨 中山エリアのバリアフリー対応ホテルまとめ
Aloft Taipei Zhongshan
住所:台北市中山區雙城街1號
▶公式サイト
特徴:
広めのバスルームにシャワーチェア設置。
車椅子対応トイレ・緊急ボタンあり。
スタッフが丁寧で、日本語も一部通じて安心感あり。
Humble Boutique Hotel
住所:台北市中山區市民大道三段116號
▶公式サイト
特徴:
全館段差なし。スライドドア式バスルームにシャワーチェア&手すり付き。
非常ボタンもあり、滞在中の安心感が高い。
Guide Hotel Taipei Chongqing
住所:台北市中正區重慶南路一段64號
▶公式サイト
特徴:
バリアフリールーム完備。
車椅子での通路・バスルーム設計にも配慮。
フロントの温かな対応で、初めての台湾でも安心。
CHECK inn Taipei Main Station
住所:台北市中山區華陰街4號
▶公式サイト
特徴:
バリアフリー対応の部屋あり。
バスルームが広く、スーツケースも楽々開けられる。
スタッフの気遣いが行き届いていて好印象。
旅先で“安心して泊まれる”って、
それだけで心に余裕が生まれます。
バリアフリー対応ホテル選びは、快適さと安心の第一歩でした。
2日目朝|龍山寺で心を整える朝の祈り
2日目の朝は、早起きして龍山寺へ行きました。朝の澄んだ空気の中、地元の方々に混じってお線香を手に参拝です。境内に響く水音や、お香の香りに包まれながら、自然と心が落ち着いていくのを感じました。以前初めて訪れた時は少し緊張しましたが、今回は地元の方が優しく参拝の流れを教えてくれたので、安心してお参りできました。
人々の祈る姿には感謝や謙虚さがにじみ出ていて、ただ見ているだけで胸が温かくなりました。「こんなふうに祈るって、いいな」──そんな思いが静かに湧いてきました。段差の少ない境内は、誰でも安心して参拝できる設計になっていました。短い時間でしたが、背筋が伸びて心が整う、静かな朝のひとときでした。

「心まで癒される場所ね」

「ほんと、言葉がいらないってこういうことだね」
📍 龍山寺|参拝前に知っておきたい基本情報
所在地:
台北市萬華區廣州街211号
最寄駅:
MRT板南線「龍山寺駅」1番出口すぐ
拝観時間:
6:00〜22:00(年中無休)
見どころ:
観音菩薩、細密な彫刻、庭園の池など
バリアフリー:
段差が少なく、車椅子や高齢者にも配慮された設計
お香体験:
線香は本堂前で購入可能(約10〜20元)。本数を選び、自由に供えることができます
参拝の流れ:
時計回りに各神様へお参り。地元の人の動きを参考にすれば安心です
💡 Tips(Lulucoより):
朝の澄んだ空気とお香の香り、静かな水音が心を整えてくれます。
私の朝の定番スポットです。
午前|迪化街でマンゴーかき氷&レトロ散歩
龍山寺からぶらぶら歩いて迪化街へ行きました。到着してすぐ、行列のできる「冰讃」でマンゴーかき氷を注文することができました。目の前でカットされる完熟マンゴーがたっぷり乗ったかき氷は、想像以上の美味しさ!です。ひと口食べて、マリエさんとあまりの美味しさに盛り上がりました。

「これだけで台北に来た価値があるね」
正直、日本でも最近はフルーツたっぷりのかき氷を見かけるようになりました。けれど、台湾のそれは「果物が主役」です。冷凍ではない採れたての台湾産マンゴーの甘さと香りは、まるで果実そのものを食べているようでした。だからこそ、マンゴーの濃厚な風味が際立ち、最後まで飽きずに食べられるのです。

「氷は甘さ控えめで軽やか〜これは、デザートじゃなくて一皿の果実体験でした!」
🍧迪化街で味わいたい!おすすめかき氷店まとめ
店名 | 公式SNS | 特徴 | 価格帯 |
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冰讃 (ビンザン) |
完熟マンゴー+雪のような氷。4〜10月限定、地元民も行列。 | 約150〜200元 | |
夏樹甜品 (シャーシュー) |
杏仁豆腐雪花氷が人気。まろやかで癖のない甘さが魅力。 | 約150〜160元 | |
悠哉呷氷 (Touch Mango) |
季節ごとのフルーツ氷。マンゴー終了後も別果物で楽しめる。 | 約190元 | |
朱記 杏仁豆腐店 |
素朴な杏仁氷。豆腐のなめらかさとミルク氷の相性◎ | 約150元〜 |
💡Luluco’s Tips:
「冰讃のマンゴーは、冷凍じゃない“今ここ”の味。日本のかき氷とはフルーツの主役感がまるで違います!」
まとめ|1泊2日でも、心も体も満たされる女子旅を
週末を利用した1泊2日だけの短い旅でも、実際に歩いて、食べて、感じた台北は想像以上に心に残るものでした。普段の生活では味わえない発見や、友人との会話、現地の人とのふれあいが、旅をより特別なものにしてくれました。
「また来たいね」と思える場所が増えたことが、今回の旅で一番の収穫です。日常から少し離れて、自分を整えるような時間はとても貴重です。そんな旅が、また次へのエネルギーになるのかもしれませんね。
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