台湾・台東の鹿野高台で毎年夏に開催される「熱気球フェスティバル」は、朝焼けの空に色とりどりの気球が浮かぶ絶景イベントです。
今回は、大学生の娘・花菜と大学院生の息子・りゅうとともに参加した私の体験をもとに、現地の様子やアクセス、持ち物など、家族旅行に役立つ実践情報をご紹介します。
早朝に向けた準備と心構え|出発までにやってよかったこと
早朝出発の旅は、前日の準備が成功のカギを握ります。特に、鹿野高台の熱気球フェスは夜明け前から行動を始めるため、防寒対策や荷物の確認は欠かせません。
家族で迎えた前夜のワクワク
前夜、娘と息子はリュックを点検しながら起きる時間を確認しあい、花菜はカメラの充電を終えて満足げにスマホを掲げ、りゅうは温かい飲み物を水筒に入れました。
私は薄手のダウンとカイロを準備。部屋はまるで遠足前夜のような熱気に包まれていました。

「明日は何時に起きる?」
出発前のエネルギー補給
当日はホテルロビーで温かい豆乳とパンを分け合い、「朝ごはん食べておいて正解だったね」と乾杯。朝焼けの時間帯は冷え込むため、防寒具と軽い朝食は必須です。
鹿野高台に到着──静寂の中に浮かぶ色と光
夜明け前の鹿野高台は静寂に包まれ、澄んだ空気が全身を包みます。
夜明け前の会場の様子
午前4時半、芝生にレジャーシートを広げると足元の朝露がひんやり。吐く息は白く、肌を撫でる風は冷たく感じられました。空の端が明るみ始め、これから始まる景色への期待が高まります。
しばらく空を眺めていると、おやつを見せ合い、ジェスチャーで感想を伝え合う場面も。笑い声が混ざり合い、初対面の距離感は自然と消えていきました。
ひときわ目を引いたのは、台湾東部の先住民族・アミ族の太陽文様。豊作や生命の象徴で、空への感謝を表すモチーフです。
文化背景が旅を深くする
文化的背景を知ることで景色が特別な意味を持ちます。知識が加わることで、目に映る色や形が物語を語り始めます。
フェスのあとに出会った、台東のやさしい味
フェスの興奮が冷めやらぬうちに立ち寄ったのは、会場近くの農産物直売所。そこには、この土地ならではの旬の恵みが並んでいました。
地元の人との何気ない会話や、手渡しで受け取る果物の温もりが、旅の記憶に優しく刻まれます。
直売所での出会い
棚には朝採れの釈迦頭やパイナップルが並び、甘い香りが漂います。地元のおばちゃんが「今朝の朝露で育ったのよ」と手渡してくれました。
五感で味わう台東
その場で食べたバナナの甘み、パイナップルのジューシーさに家族全員が笑顔に。味覚と香りが朝の空気と溶け合い、贅沢なひとときになりました。
見るだけじゃない!写真と動画で感動を持ち帰る
熱気球フェスは肉眼の迫力だけでなく、記録することで再び楽しめます。シャッターを切る指先が冷たい風で少し震えていたのも思い出の一つです。動画を再生すると、気球が浮かぶ瞬間の歓声や胸の高鳴りが広がります。
撮影のコツ
花菜は「空と人の表情を一緒に撮ると臨場感が出る」と工夫し、私は炎の音や家族の笑顔を動画に収めました。
撮影のコツ(チェックリスト)
- 夜明け直後は露出補正+0.3〜+1.0で空の色を鮮やかに。
- 人物+空は三分割構図(被写体は左右の縦ライン/地平は下の横ライン)。
- スマホはHDRオン+手ぶれ補正。動画は60fpsで炎や歓声の臨場感を。
- 寒さで電池消耗大。予備バッテリーとSD/空き容量を確保。
- 炎の輝きは逆光気味に。気球は膨らみ始め〜浮上直前がベストショット。
- 手袋のまま操作できるようタッチペン&レンズ拭きをポケットに。
写真が蘇らせる旅の記憶
宿で見返すと、家族の笑い声まで思い出されました。りゅうが「次はもっといいレンズ持って来よう」と言い、次の旅の計画が始まりました。
実用情報|2025年版フェス概要
ChatGPT:
体験して初めて分かったことも多くありました。ここでは現地での反省と工夫をまとめます。小さな工夫が、当日の快適さを大きく左右します。事前に知っておけば、限られた時間をより有効に使えます。
朝の寒さや会場内の混雑、意外な盲点だった持ち物まで、私たちが現地で感じたリアルな気づきをお伝えします。これらのポイントを押さえておくことで、初めてでも余裕を持ってフェスを満喫できるはずです。
早めの到着が安心
午前4時半到着で中央芝生の好位置を確保。朝露対策に防水シートとひざ掛けは必須です。夜明け前は人が少なく、静けさも楽しめます。
子連れ向け工夫
待ち時間には折り紙やミニゲームが役立ちます。花菜も折り紙をきっかけに現地の子と交流し、特別な思い出になりました。
よくある質問(Q&A)
事前に知っておくと安心なポイントをQ&A形式でまとめました。初めて訪れる方にも分かりやすい内容です。
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