台北の夜、ホテルの窓から見えた街明かりを眺めながら、娘の花菜が「やっぱり台湾のコンビニってすごいね」ーふと思い返すと、私たち親子の旅の思い出には、必ずどこかにコンビニがありました。観光地巡りの合間に、思わず立ち寄ってしまうあの空間が、旅の安心とワクワクをくれたのです。
台湾のコンビニは、旅行中の“拠点”となり、健康的な商品が豊富に並んでいて驚きました。観光の合間に立ち寄り、地元の文化にも触れ、夜市帰りの煮卵の香りや雨宿りの際の店員さんとのやりとりが心に残っています。今回は、役立つ裏ワザ5選とおすすめ商品15選を体験談とともに紹介します。
【使わなきゃ損!台湾コンビニの便利サービス5選】
台湾旅行で驚いたことのひとつが、コンビニの便利さでした。観光地よりも先に頼れるのが、街角のセブンやファミマです。ここでは、旅先で本当に役立った“使える”サービスを5つご紹介します。
EASYCARDのチャージ体験
台北の地下鉄駅で行列に私たちはうんざりしていました。そんな時、近くのセブンイレブンに入り、勇気を出して「ここでEASYCARDのチャージできますか?」と聞いてみました。
店員さんが笑顔で「もちろん!」と答えてくれて、カウンターでカードを差し出すと、ほんの数秒でチャージ完了です。日本で交通系ICカードを使う私でも、この手軽さは驚きでした。旅先で「現地の人になれた気分」になれた瞬間です。
公共料金やECサイト決済もおまかせ!
台湾のコンビニでは、水道・電気・ガスの支払いや、オンライン購入商品の代金支払いも可能です。
りゅうが現地の音楽フェスのチケットをネットで予約したとき、「コンビニで払えるよ」と現地の友人に教えられ、全家(ファミリーマート)で数秒で支払い完了できました。「日本と全然変わらないかも」と驚いてしまいました。
コピー&プリント機能はクラウド接続OK
「ホテルで印刷できない!どうしよう」と焦った場面でも、助けてくれたのはファミマのコピー機です。USBだけでなく、クラウド経由でのプリントにも対応していました。操作画面には日本語表示もあり、写真やチケット、旅行計画表の印刷にも対応しています。旅先でこんなにスムーズに印刷できるとは思いませんでした。
宅配サービス「超商取貨」はお土産購入にも◎
現地で人気のスイーツや雑貨をECサイトで購入し、コンビニ受け取りに指定するのが「超商取貨」です。「おばあちゃんに送る分も追加で買いたいけど、ホテルで受け取れない…」と迷っていたとき、全家の店員さんが宅配便で送る方法を教えてくれました。現地の買い物をスムーズにする便利な仕組みでとても助かりました。
深夜営業で、雨の日や迷子のときも安心
ある夜、突然のスコールで慌ててコンビニに駆け込んだ私たち。傘と夜食を買ってほっと一息つけました。「この辺って、あの夜市までどう行けばいいんですか?」とりゅうが聞くと、店員さんがスマホの地図を使って丁寧に案内してくれました。台湾のコンビニには、“人の優しさ”までも揃っているのだと実感した出来事でした。
【買ってよかった!おすすめ商品15選】
「こんな飲み物、日本でも売ってほしいね」——花菜の言葉に私も共感しました。
台湾のコンビニには、健康志向な人にも嬉しいドリンクがずらりと並んでいました。
しかも、無糖や自然素材ベースのものが当たり前のように選べるんです。
まずは、私たちが実際に飲んで「これはいい!」と感じたドリンクとスナックを10種類と、便利アイテムを5つご紹介します。
ヘルシー志向も満足の台湾ドリンク
- 台湾の朝に欠かせない無糖豆乳
ある朝、ホテル近くのセブンイレブンで無糖豆乳の種類に驚き、花菜と「どれにする?」と悩みました。選んだ豆乳は、ほんのり大豆の甘みが感じられ、胃に優しく、常温保存できるので翌朝もホテルで楽しめて便利でした。 - 黒豆玄米ドリンク
玄米と黒豆の香ばしさがぎゅっと詰まったドリンクを購入。外のベンチで飲んだ瞬間、心に栄養が届いた気がし、飲みごたえがあるのに後味はすっきり。毎朝飲みたくなる優しい味でした。 - 紅豆牛奶(あずきミルク)
これが一番気になり手に取りました。「甘すぎないかな?」と不安でしたが、ひと口飲んだときの柔らかい甘さとあずきの粒感が絶妙で、まるで台湾式ぜんざいを飲んでいるような感覚。疲れた午後にぴったりで、甘さがくどくなく、甘党じゃない私でも美味しく飲めました。 - 青草茶(薬草茶)
冷蔵ケースで見つけた深緑色のボトル。挑戦しようと購入してみました。苦みが口いっぱいに広がり、頭がしゃきっとする感覚。暑さと湿気でぼんやりしていた体がリセットされた気がしました。 - スポーツドリンク系(補給水)
台北の街歩き中、汗が止まらずフラフラになったとき、りゅうが選んでくれた電解質入りの補給水。体に染みわたる感覚で、暑い台湾では味より効果重視。でも意外と飲みやすくて驚きました。
ローカル感たっぷりのスナック&おやつ
- 梅味ゼリー(花菜のイチオシ)
手のひらサイズのパッケージに入ったぷるんとしたゼリーが可愛くて目を引きました。花菜が半信半疑で食べて「すごくさっぱりしてる!」と驚き、日本ではあまり見かけない梅味が、夏の台湾にはぴったりの爽やかさでした。 - グルテンフリースナック(タロイモ・お米系)
アレルギー持ちの私でも安心して選べるのが嬉しく、花菜が「お母さんでも食べられそうなの見つけたよ」と教えてくれたことにも感動しました。台湾のコンビニは、誰にとっても優しく、制限を感じさせませんでした。 - ミニサイズのドライマンゴー&パイナップルケーキ
一口サイズのドライフルーツは散歩のお供にぴったり。セブンと全家で微妙にパッケージや味が違い、どちらが好みかを話しながら比べるのも旅の楽しみでした。 - 愛玉ゼリー(冷蔵)
レモンシロップの袋と一緒に売られていた小さなカップゼリー。台南の名物、愛玉がこんなに手軽に買えることに感動し、ひんやりと喉を通るぷるぷる食感が暑い午後にぴったりでした。 - 煮卵&豆干(豆腐スナック)
「夜食にぴったり」とホテルで開けた袋から、八角の香りが広がり、まるで夜市に戻ったような気分に。しっかりした味わいで、おつまみや小腹満たしに大満足でした。
旅人に優しい日用品&便利アイテム
- 冷却シート・虫除けグッズ
外から戻ったとき、火照った顔に冷却シートを貼るとじんわり涼しく、花菜も「これがコンビニで手に入るの、すごいよね」と感動しました。虫除けスプレーは、夜の屋台巡りに欠かせませんでした。 - フェイスマスク(シートパック)
旅の終わりに、ホテルのベッドでLulucoと花菜が同じパックを貼ってリラックス。「旅の疲れもこれでチャラね」と笑い合った母娘の時間が、今も思い出に残っています。 - 折りたたみ傘・レインコート
急なスコールで慌てて買ったビニール傘は、軽くて丈夫で日本に持ち帰りたくなるほど優秀。雨の商店街を歩きながら「台湾の天気、読めないね」と笑い合った思い出が残っています。 - 紙石鹸・ハンドジェル
夜市や公園など、手洗い場が少ない場所でも紙石鹸がバッグにあれば心強く、旅の不安が減少。特にハンドジェルは必需品だと感じました。 - カップスープ・おにぎり
旅の後半、疲れていた夜に食べたカップスープとシンプルなおにぎり。優しい味が心に沁み、「台湾にも、こんなやさしい味があるんだ」と感じた瞬間、体も気持ちも回復していきました。
まとめ|台湾コンビニは「暮らすように旅する」鍵になる
台湾のコンビニは、旅をもっと自由に、もっと楽しくしてくれる場所でした。日本では味わえない商品やサービス、そして現地の人々との温かなやりとり、満載にありました。特にイートインが使いやすかったのがとても印象的です。
旅の終わり、花菜と「また台湾に来たら、どんな新しい発見があるかな」と話し合いながら、私たちの“お気に入り”はどんどん増えていきました。次に台湾を訪れる方にも、ぜひ自分だけのコンビニ体験を楽しんでほしいです。
コメント