※この記事は、2025年7月の鹿野高台訪問時の体験をもとに作成しています。 開催内容は年度により変動するため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
台湾・台東の鹿野高台で夏に開催される「熱気球フェスティバル」。朝焼けの空に、色とりどりの気球がふわりと浮かぶ景色は、写真で見ていた以上に“胸に迫る”体験でした。
今回は、大学生の娘・花菜と大学院生の息子・りゅうと一緒に参加した日の記録をもとに、現地の空気感と、家族旅行で助かったアクセス・持ち物・当日の動き方をまとめます。

早朝に向けた準備と心構え|出発までにやってよかったこと
鹿野高台の熱気球フェスは、夜明け前から動くのが基本。だからこそ、前日の準備がそのまま当日の快適さになります。
私たちが「やっておいて本当に良かった」と感じたのは、防寒の想定を一段階上げることと、荷物を“取り出しやすい順”に整えることでした。
家族で迎えた前夜のワクワク
前夜、娘と息子はリュックを点検しながら起きる時間を確認しあい、花菜はカメラの充電を終えて満足げにスマホを掲げ、りゅうは温かい飲み物を水筒に入れました。
私は薄手のダウンとカイロを準備。部屋はまるで遠足前夜のような熱気に包まれていました。
💬 花菜
「明日は何時に起きる?」
この一言で、家族全員がもう一度スイッチが入った夜。旅って、出発前からもう始まっているんだな…と、しみじみ思いました。
出発前のエネルギー補給
当日はホテルロビーで温かい豆乳とおにぎりをいただきながら朝食を済ませました。展望台へ向かう頃には体も温まり、思わず「朝ごはんを食べておいて正解だったね」と顔を見合わせて笑顔に。
朝焼けの時間帯は想像以上に冷え込むので、防寒具に加え、体を温めてくれる軽めの朝食も準備しておくのがおすすめです。ただし、熱気球に乗る前は食べ過ぎず、腹七〜八分目くらいにしておくと快適に楽しめます。
夜明け前の鹿野高台|静寂の中に浮かぶ光の魔法
夜明け前の鹿野高台は、静寂に包まれていました。澄んだ空気が全身を包み、言葉が少なくなるほど…その“静けさ”自体が、すでに特別な体験でした。
到着直後の会場の様子(朝露・冷え込み)
気球が立ち上がり始めるのは朝の部でだいたい5時半ごろ〔公式の午前場は05:30〜07:00、午後場は17:00〜18:30〕。好みの位置を確保したくて、私たちは1時間ほど早い午前4時半ごろに到着しました。芝生にレジャーシートを広げると、足元の朝露がひんやり。
朝露でお尻が冷えた(防水シート不足)
実はひとつ、小さな失敗もありました。レジャーシートは持って行ったものの、防水タイプではなかったため、朝露を含んだ芝生の冷たさがじわじわ伝わってきたのです。
最初は気にならなかったのですが、待ち時間が長くなるにつれて体が冷え、「これは防水シートにしておけばよかったね」と家族で苦笑いしてしまいました。
その経験から、鹿野高台では“防水”と書かれたシートか、下に敷けるビニールがあると安心だと実感しました。
気球が膨らむ瞬間の高揚感(“ゴォォ…”の音)
やがて「ゴォォ…」というバーナーの音とともに、巨大な気球が立ち上がります。朝の光を受けて模様が輝き、りゅうが「この瞬間が一番ワクワクする!」とカメラを構えました。
💬 花菜
「本当に飛んでいきそう」
花菜のその言葉に、私も胸が高鳴りました。静かな高台に響く“炎の音”が、だんだんと朝の始まりを告げていく感じがして…あの瞬間は今でも鮮明です。

地元の子どもたちと空を見上げた朝|言葉を超える一体感
旅先での思いがけない出会いは、風景と同じくらい記憶に残ります。会場には地元の小学生たちが遠足で訪れていて、明るい「こんにちは!」に迎えられました。花菜もすぐに笑顔で手を振り返し、空を見上げるその姿に、不思議な一体感を感じました。
しばらくすると、おやつを見せ合い、ジェスチャーで感想を伝え合う場面も。笑い声が混ざり合い、初対面の距離感が自然と消えていく――旅の“あたたかい余白”をもらった気がしました。

アミ族の太陽文様|空を見上げる人々の祈り
熱気球は“観光のための乗り物”というだけではなく、その土地の文化や物語を映す存在でもありました。
ひときわ目を引いたのは、台湾東部の先住民文化をモチーフにした文様が描かれた気球でした。太陽や自然への感謝を思わせるデザインで、豊かな土地の物語がそこに重なっているようでした。
その背景を思いながら見上げると、同じ景色が少し違って見えてきます。

失敗しないための撮影のコツ|写真と動画で感動を持ち帰る
熱気球フェスは、肉眼の迫力も素晴らしいのですが、記録しておくと「帰ってから」もう一度旅が始まります。シャッターを切る指先が冷たい風で少し震えていたのも、今となっては思い出の一つです。
家族で共有した“撮れ高が上がる”小ワザ
花菜は「空と人の表情を一緒に撮ると臨場感が出る」と工夫し、私は炎の音や家族の笑顔を動画に収めました。気球だけでなく、“その場の空気”が残るのが嬉しかったです。
撮影のコツ(チェックリスト)
- 夜明け直後は少し明るめ設定(露出補正+)で空の色が出やすい。
- 人物+空は“三分割”を意識すると、旅の臨場感が残る。
- 動画は炎の音と歓声が入るように短尺でこまめに撮る。
- 寒さで電池が減りやすいので、モバイルバッテリーは必携。
- レンズ拭き/画面拭きがあると朝露・結露でも安心。
宿に戻って見返すと、家族の笑い声まで思い出されました。りゅうが「次はもっといいレンズ持って来よう」と言い、次の旅の計画が始まったのも、私にとっては最高の“おみやげ”です。

2025年7月訪問|フェス概要と実用Q&A(予約・アクセス・持ち物)
ここからは、これから行く方が迷わないように、私たちが現地で体感したポイントを“実用ガイド”としてまとめます。
開催時期の目安
台東の熱気球フェスは、例年7月上旬から8月下旬の夏休みシーズンにかけて、メイン会場の台東県・鹿野高台で開催されます。私たちが訪れた2025年も、この時期に行われていました
私たちは2025年7月に参加しました。台東の7月は天気が比較的安定していますが、熱気球は風に繊細で、地上が晴れていても上空の風が強いだけで中止になることがあります。当日の朝も公式SNSで開催をドキドキしながら確認しました。
なお期間中は毎週火曜が公休日で、展演も接駁バスも運休となるため、行程は火曜を避けるのが鉄則です。だからこそ、夜明け前の空に最初の気球がふわりと立ち上がった瞬間の感動は格別でした。

鹿野高台への行き方|“当日の移動”を具体化
「台東市内から近い」といっても、夜明け前の移動は想像以上に不安になりがちです。私たちは前日にホテルのフロントでタクシーを予約しておき、当日は迷わず出発できました。
タクシー以外の手段もあります。鉄道で「鹿野駅」まで行き、そこから大会の接駁専車、または路線バス「台湾好行—縦谷鹿野線」で会場へ向かうルートです。
ただし前述のとおり火曜は運休なので、公共交通を使う日は特に注意してください。始発時間は年度で変わるため、公式サイトの時刻表を事前にチェックしておくと安心です。
係留体験の注意点|”人気+天候”のハードル
現地で一般の参加者が体験できるのは、ロープで機体を固定したまま垂直にふわりと上がる「係留(けいりゅう)体験」です。搭乗時間は5〜7分ほどと短いのですが、足元に鹿野の谷が広がる感覚は格別でした。
風に乗って自由に飛ぶ「自由飛行」に憧れる方も多いと思いますが、こちらは当日ふらっと申し込めるものではなく、一般向けの搭乗としては基本的に行われていません。(年度により運用が変わるため、乗ってみたい方は事前に公式サイトで最新の実施状況をご確認ください)。まずは係留体験で”空に浮かぶ感覚”を味わうのがおすすめです。
でもその分、スタッフが天候を細かく見て慎重に判断しているのが伝わってきて、「この慎重さが安心につながっているんだな」と感じました。
持ち物チェックリスト|“朝露・冷え・待ち時間”対策
7月でも、夜明け前の鹿野高台は風が通ると体感がぐっと下がります。私たちのときも、じっと座っていると冷えてきたので、薄手のダウン(またはウインドブレーカー)があると安心でした。
| 持ち物 | 理由・用途 |
|---|---|
| 防水レジャーシート | 芝生の朝露で濡れやすい。座るなら必須。 |
| 薄手ダウン/フリース(重ね着) | 夜明け前は冷え込む。脱ぎ着できると日中も対応可。 |
| カイロ/手袋 | 指先の冷え対策。撮影の操作性も上がる。 |
| レインコート | 雨・風よけ・防寒の兼用に。傘より動きやすい。 |
| モバイルバッテリー | 写真・動画で電池消耗が早い(寒いとさらに減る)。 |
| 軽食と温かい飲み物 | 待ち時間対策。体温が保てると快適さが段違い。 |
| 現地現金 | 屋台・臨時の支払いで必要になる場面がある。 |
よくある質問(体験ベース)
Q. ベストな時間帯は? A. 私たちは夜明け直後がいちばん感動しました。空の色が変わる瞬間に、気球の色が映えます。
Q. 子連れでも参加できる? A. できます。待ち時間があるので、飽きない工夫(小さなおやつ・ミニゲーム)があると安心です。
Q. 服装のポイントは? A. 早朝は冷えます。薄手ダウン+脱ぎ着できる重ね着が便利でした。
Q. 係留体験の料金や予約は? A. 私たちのときは人気ですぐ埋まる印象でした。料金は1人あたり数百台湾ドル程度〔2026年公式では平日NTD550/休日NTD650・1人1場2枚まで。訪問年の実額が分かればそちらに差し替え〕で、オンライン予約か当日会場での購入が基本です。
※最新の料金・予約方法は必ず公式サイトでご確認ください。
まとめ|旅の価値を教えてくれた朝
家族で同じ景色を見て、同じ空気を吸った時間こそ、この旅の一番の宝物でした。暗闇の中を出発し、朝焼けとともに浮かぶ熱気球を見上げた瞬間、台東の空と人々の優しさが私たちを包んでくれました。
「来てよかったね」と交わした一言が、今でも温かく思い出されます。
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※本記事は筆者が実際に訪れた時点の体験をもとに書いています。料金・営業時間・運行状況・各種サービス内容は変更される場合がありますので、おでかけの前に各施設の公式情報や台湾観光局(交通部観光署)公式サイトなどで最新情報をご確認ください。


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