「お母さん、これサクサクなのに、ふわふわ!」
台北・古亭エリアの朝食店「永和豆漿大王」は、地元の人々で賑わう人気店です。薄暗い路地に漂う大豆の甘い香りと湯気、店員さんの笑顔――台湾の朝ごはん文化を体験できる、旅行者におすすめのスポットです。
この記事では、豆乳(豆漿)・蛋餅(ダンビン)・鹹粥(シェンジョウ)の特徴とあわせて、初めての方でも迷わないように注文のコツ・混雑の目安・旅行者が気をつけたいポイントをまとめます。
※営業時間・価格・提供内容は変更される場合がありますので、訪問前に最新情報をご確認ください。(最終更新:2026年1月)
台北の朝ごはん文化とは
台北の朝は想像以上に早く動き出します。6時台から朝食店に人が集まり、通勤前の人がテイクアウトを受け取り、店内では湯気の立つ豆乳やせいろの香りが当たり前のように流れています。「朝ごはんを外で食べる」が生活の一部になっている――それが台北の朝の特徴です。
6時台から賑わう街の様子
まだ薄暗い6時台、台北の朝食店の前だけは別世界。自転車で豆乳を受け取る人、テイクアウトの袋を片手に急ぐ人――通勤前の朝ごはんが日常に根づいている光景です。
混雑の目安は、6:00〜7:00が比較的スムーズで、7:30以降は行列が伸びます。落ち着いて食べたいなら早めの訪問がおすすめです。
永和豆漿大王|店舗情報と訪問体験

私たちが足を運んだのは、古亭エリアで人気の「永和豆漿大王」。観光客向けに整いすぎていない、生活の匂いが残る朝食店です。角を曲がると、せいろから立ちのぼる湯気の向こうに、笑顔で迎えてくれるおばあちゃんの姿がありました。
営業時間・アクセス・予算
永和豆漿大王(古亭エリア)は、MRT古亭駅から徒歩約5分。大通りから一本入った場所にあり、初めてでも比較的見つけやすい立地です。
営業時間は朝5:30〜11:30頃まで。昼前には閉店するため、観光前に立ち寄る朝食スポットとして計画に組み込みやすいのが特徴です。定休日は不定休で、旧正月前後は休業することがあります。
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 営業時間 | 5:30〜11:30(目安) |
| 定休日 | 不定休(旧正月休みあり) |
| アクセス | MRT古亭駅から徒歩約5分 |
| 予算 | 1人50〜100元程度 |
実際の支払額例(母娘2人で合計105元)
- 豆乳(半糖)……20元
- チーズ蛋餅……45元
- 鹹粥……40元
ボリュームもあり、観光前の朝食としては十分な内容でした。支払いは現金で行いました(カード対応は確認できなかったため、現金推奨です)。

注文の流れ|指さしで通じた体験
店に入った瞬間、壁一面の漢字メニューに戸惑いました。そんなとき、近くのお客さんが「蛋餅、おいしいよ」と教えてくれて、思い切って指さしで注文。
結果はあっさり成功です。番号や料理名を正確に発音できなくても、指さしとジェスチャーで十分通じました。
定番メニュー完全ガイド
永和豆漿大王の魅力は、台湾の朝定番が一度にそろうこと。ここでは実際に食べた「豆乳(豆漿)・蛋餅・鹹粥」を、味の特徴と注文のポイントも含めて紹介します。
豆乳(豆漿)|甘さの選び方で満足度が変わる

台湾の朝に欠かせないのが豆乳(豆漿)。お店によって濃さや香りが少しずつ違い、飲み比べも楽しみのひとつです。半糖(甘さ控えめ)で注文すると、豆の香りがふわっと広がり、甘さはやさしく後を引きません。
花菜は「これなら毎朝飲める」と言って、想像以上のスピードで飲み切っていました。
・半糖(バンタン)=甘さ控えめ
・不要糖(ブーヤオタン)=砂糖なし
蛋餅(ダンビン)|”サクふわ”の朝が始まる

豆乳と並んで人気なのが蛋餅(ダンビン)。台湾式のクレープのような卵料理で、焼きたては外側が香ばしく、中はやわらかい食感です。花菜が最初に言った「サクサクなのに、ふわふわ!」という感想は、まさにその通りでした。
私たちはチーズ蛋餅を選びました。コクが増して朝でも重すぎず、満足感はしっかり。観光前のエネルギー補給としてちょうど良いボリュームでした。
| メニュー | 価格の目安 |
|---|---|
| プレーン蛋餅 | 35元 |
| チーズ蛋餅 | 45元 |
| ハム蛋餅 | 50元 |
鹹粥(シェンジョウ)|体が落ち着く台湾の”やさしい一杯”

蛋餅のあとに頼んだのが鹹粥(シェンジョウ)。塩味のおかゆに、豚肉や干しエビの旨味が溶け込み、仕上げに揚げパンが香ばしく浮かびます。口に入れると、胃にすっと落ちていくような感覚がありました。
花菜が「体に沁みる味だね」と小さく言って、二人とも自然にペースがゆっくりに。にぎやかな店内でも、この一杯だけは不思議と落ち着いて味わえました。

台湾では、体調がすぐれないときや風邪気味のときにお粥を食べる文化があります。つまり鹹粥は、ただのメニューではなく”やさしさの象徴”。旅先でこの味に出会えたことで、台湾の人たちが大切にしてきた「いたわりの感覚」に、ほんの少し触れられた気がしました。
初めてでも安心|注文のコツとマナー
ローカル朝食店は最初だけ少し緊張しますが、実際は「指さし+ひとこと」で十分通じます。ここでは注文のコツと知っておくと安心なマナーをまとめます。
注文の基本手順
- 飲み物(豆乳):甘さ(半糖/不要糖)を先に決める
- 主食(蛋餅など):迷ったらチーズ系が無難
- 汁もの(鹹粥など):寒い日や胃が疲れているときに便利
どうしても迷う場合は、スマホのメモに「豆乳 半糖」「チーズ蛋餅」と書いて見せるだけでも通じます。
覚えておくと便利なフレーズ
ローカル朝食店では、日本語や英語が通じないことも少なくありません。ただし、長い会話ができなくても心配は不要で、短いひと言と指さしがあれば、ほとんどの注文は問題なく通じます。
・半糖(バンタン)=甘さ控えめ
・不要糖(ブーヤオタン)=砂糖なし
発音が多少違っても、笑顔で指さしながら伝えれば問題ありません。実際、私たちも正確な発音には自信がありませんでしたが、店員さんはすぐに理解してくれました。
混雑時のコツ|席・相席・テイクアウト
- 相席は普通:空いている席に案内されることが多い
- 回転が早い:長居するというより「さっと食べて出る」空気
- 時間がない日はテイクアウト:受け取って公園やホテルで食べるのもあり
母娘で落ち着いて食べたい場合は、やはり6:00〜7:00台が狙い目です。店内の余裕があり、注文も焦らずできます。
食後はセルフで片付け|知らないと戸惑うポイント
台湾の朝食店では、食べ終わったら自分でトレーや食器を返却口に戻す”セルフ片付け”が一般的です。最初は「どこに置けばいいの?」と迷いますが、周りの人の動きを真似すればすぐ分かります。
私たちも最初はきょろきょろしてしまいましたが、隣の席の方が自然に片付けているのを見て、同じように動くだけでOKでした。旅先の暮らしに少し溶け込めた感じがして、意外と嬉しかったのを覚えています。
母娘旅だから気づいた「台湾の朝の価値」
今回の朝ごはん体験で強く感じたのは、台湾の朝が「食事の時間」であると同時に、「人と人が交わる生活の場」だということでした。
花菜が鹹粥を食べながら「体に沁みる味だね」と言ったとき、これは単なる”おいしい”ではなく、その土地の暮らしに触れた実感なのだと気づきました。朝ごはんをどう過ごすかで、旅の深さは大きく変わる、それが、今回の母娘旅で得た一番の学びです。
まとめ|台北で朝ごはんを食べる価値
永和豆漿大王で味わった豆乳や蛋餅、鹹粥は、どれも特別な高級料理ではありません。それでも、湯気の向こうに見えた人の温かさや、母娘で共有した小さな驚きは、観光名所以上に心に残りました。
もし台北旅行を計画しているなら、ぜひ一度、早起きをしてローカル朝食店へ足を運んでみてください。朝ごはんから始まる台湾の一日は、きっと旅をより豊かにしてくれるはずです。

※営業時間・価格・提供内容は変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。(最終更新:2026年1月)



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