台湾は、行くたびに新しい魅力を発見できる国です。今回の旅で、私たち母娘がいちばん最初に立ち止まったのは「ちゃんと移動できるかな?」という不安でした。

2025年6月上旬、母娘で3泊4日の台北旅行をしてきました。ツアーではなく、地図とスマホを頼りに動く個人旅行で、一番心配だったのは「移動」でした。
この記事では、実際に使った交通手段の料金、所要時間、失敗談をすべて公開します。「どの交通手段が一番便利か」よりも、「その時の自分に合った移動手段を選ぶコツ」が、旅の快適さを大きく左右することがわかりました。
MRT・バス・タクシーを実際に組み合わせた3泊4日の記録を、判断材料としてお届けします。
台北3泊4日で実際に使った交通手段(全体像)
まず、3泊4日でどれくらい移動したのか、全体像をまとめます。
利用回数と総額

| 交通手段 | 利用回数 | 合計金額 |
|---|---|---|
| MRT(地下鉄) | 約20回 | NT$426(約1,960円) |
| バス | 2回(九份往復) | NT$30(約140円) |
| タクシー | 3回 | NT$750(約3,450円) |
| 悠遊カード購入 | 2枚 | NT$200(約920円) |
| 合計 | – | NT$1,406(約6,470円) |
※1NT$ = 4.6円で計算(2025年6月時点)
日ごとの移動パターン
- 1日目:MRT中心(空港→ホテル→台北101→夜市)
- 2日目:MRT + バス(九份往復)+ タクシー(帰り)
- 3日目:MRT + 徒歩(迪化街、赤峰街)
- 4日目:タクシー(ホテル→空港)
MRT(地下鉄)を使いこなす3つのコツ
台北のMRTは、日本の地下鉄と似ていて非常に使いやすいです。ただし、いくつか独自のルールがあります。

路線の色分けを味方につける
台北のMRTは、路線ごとに赤・青・緑・橙・茶色と色がはっきり分かれています。
主要路線:
- 赤い線(淡水信義線):台北101、士林夜市、淡水
- 青い線(板南線):龍山寺、台北駅、西門町
- 緑の線(松山新店線):中正紀念堂、台北小巨蛋
母は最初「路線名を覚えられない」と心配していましたが、「赤い線で士林夜市、青い線で龍山寺」と色で覚え始めたら、3日目には私より早く乗り換えを提案するようになりました。60代でも色分けは直感的でわかりやすかったようです。
悠遊カード(EasyCard)で小銭の心配ゼロ
悠遊カードは、MRT・バス・コンビニで使えるICカードです。

購入場所:
- 空港(桃園国際空港・松山空港)のカウンター
- MRT駅の窓口
- セブンイレブン・ファミリーマート
価格:
- カード代:NT$100(デポジット不要、カード自体が記念品に)
- 初回チャージ:NT$100〜500(自由に選べる)
チャージ方法:
- MRT駅の券売機
- コンビニのレジで「チャージ、イーバイ(100元)」と伝える
私たちは、増えた硬貨をコンビニでチャージに使いました。小銭を探す手間が減るだけで、これほど移動が楽になるとは思いませんでした。
帰国時の残高:
- 次回の台湾旅行まで保管(有効期限は非常に長い)
- コンビニでお土産を買う時に使い切る
飲食厳禁ルールに要注意


台湾のMRTは、ガム・飴・ペットボトルの水も禁止されています。
ルール:
- 駅のホームにある「黄色い線」を越えたら飲食NG
- 違反すると罰金NT$1,500〜7,500(約6,900〜34,500円)
初日、母がペットボトルの水を持ったまま改札を通ろうとして、駅員さんに止められました。慌ててその場で飲み干しましたが、「日本の感覚で持ち込まないように」と肝に銘じました。
MRTで実際に失敗した話3つ
「慣れれば簡単」と言われるMRTですが、初めての台北では予想外の失敗もありました。私たちが実際に経験した3つの失敗とその解決策をシェアします。これを読めば、同じ失敗を避けられるはずです。
失敗:逆方向に乗ってしまった
状況:
台北101に行くつもりが、淡水方面の電車に乗ってしまいました。1駅進んでから気づき、慌てて次の駅で降りて反対ホームへ。
救われた点:悠遊カードなら追加料金なしで乗り直せました。
教訓:乗る前に必ず「行き先表示」を確認。色が合っていても、方向を間違えることがあります。
失敗:エレベーターを探して迷った
状況:
荷物が多い日、MRT台北駅でエレベーターを探して10分以上彷徨いました。

教訓:大きな駅では、エレベーターが出口から離れている場合があります。
失敗:ラッシュ時に乗って疲労困憊
状況:
平日の朝8時、MRT板南線に乗ったら満員電車。日本と同じくらい混んでいて、荷物を持つスペースもなく大変でした。
教訓:平日の朝7:30〜9:00、夕方17:30〜19:00は避けるべし。
失敗しても大丈夫
失敗②の時、地元の方が身振り手振りでエレベーターの場所を教えてくれました。言葉は完璧に通じなくても、その優しさだけで気持ちが落ち着きます。こういう小さな助けが、台湾を「また来たい場所」にしてくれるのだと感じました。
MRTの料金実例(実際に払った金額)
台北のMRTは距離によって料金が変わります。「いくらかかるのか」が事前にわかると安心なので、私たちが実際に乗った主要区間の料金と所要時間を記録しました。
| 区間 | 料金 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 桃園空港→台北駅(空港MRT) | NT$160 | 約40分 |
| 台北駅→台北101/世貿駅 | NT$20 | 約10分 |
| 台北駅→士林駅(士林夜市) | NT$25 | 約15分 |
| 台北駅→龍山寺駅 | NT$20 | 約8分 |
| 台北駅→中正紀念堂駅 | NT$20 | 約5分 |
バスで九份へ――失敗から学んだ乗り方
台北中心部から少し足を伸ばすと、「九份」や「十分」など、MRTでは行きにくい山あいの街があります。私たちは2日目、MRT忠孝復興駅から1062番バスに乗って九份へ向かいました。
バス停では、1062番のバス番号を確認してから手を挙げました。Bus+アプリで「あと5分」と表示されていたので、落ち着いて待つことができました。
手を挙げないと止まらない!
失敗談:
バス停で10分ほど待っていた時、目当てのバスが来たのに、止まるだろうと眺めていたら、そのまま目の前を通り過ぎてしまいました……。
次のバスを待っていると、地元の女性が「次はこうするのよ」と笑顔で手招きしてくれました。言葉は完璧に通じなくても、その優しさだけで気持ちが落ち着きます。
Bus+アプリで待ち時間を可視化

いつ来るかわからないバスを待つのは心細いものですが、アプリ「Bus+」があれば、バスの現在地がリアルタイムでわかります。
使い方:
- アプリで「1062」と検索
- 現在地に近いバス停を選択
- 「あと5分で到着」と表示される
また、台湾のバスは前払い・後払いのルールが路線によって異なります。運転席近くの「上(乗車時払い)」や「下(降車時払い)」の表示を確認しましょう。
迷ったら:乗る時と降りる時の「両方」悠遊カードをタッチすれば間違いありません。
バスの料金と所要時間
| 区間 | 料金 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 忠孝復興駅→九份老街 | NT$15(一律) | 約90分 |
| 九份老街→忠孝復興駅 | NT$15(一律) | 約90分 |
タクシー・Uberを「体力の守り神」にする
「タクシーはハードルが高い」と思っていましたが、台湾ではその印象がガラリと変わりました。言葉や料金への不安よりも、「今日は無理をしない」という選択肢を持てる安心感の方が、旅をずっと楽にしてくれたのです。

実際に使った料金と所要時間
| 区間 | 料金 | 所要時間 | 利用理由 |
|---|---|---|---|
| 台北駅→ホテル(中山) | NT$250 | 約15分 | 荷物が重かった |
| 士林夜市→ホテル | NT$300 | 約20分 | 歩き疲れた |
| ホテル→桃園空港 | NT$200 | 約10分(MRT駅まで) | 早朝移動 |
ぼったくり対策:Googleマップで現在地確認

知らない道を走り始めると、ほんの数分でも不安になります。台北では、その不安を「現在地の共有」で小さくできました。
やり方:
- タクシーに乗ったらGoogleマップを起動
- 現在地が正しい方向に進んでいるか確認
- 念のため、画面を運転手さんに見せて「ここに行きたい」と指差す
運転手さんが「没問題(メイウェンティ/問題ないよ)」と言ってくれ、緊張がほどけました。
タクシーとUberの使い分け
流しのタクシー:
- 黄色い車体が目印
- すぐに捕まるのが魅力
- 料金はメーター制
Uber(配車アプリ):
- 行き先をアプリで指定でき、料金も事前に確定
- 言葉が不要なため安心
- 母娘旅にはこの安心感が何よりの贅沢
交通手段の使い分けマトリックス
3泊4日の旅で「今日はどれで移動する?」と迷った時、私たちが実際に使った判断基準をまとめました。正解は一つではなく、その時の状況で選べることが台北旅行の魅力です。
| 状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 時間を優先したい | MRT | 渋滞なし、時刻表が正確 |
| 景色を楽しみたい | バス | 車窓から台湾の日常が見える |
| 荷物が多い | タクシー・Uber | 重い荷物を持って階段を上らなくて済む |
| 疲れた | タクシー・Uber | 体力温存が最優先 |
| 安く済ませたい | MRT・バス | タクシーの1/10〜1/5の料金 |
アプリは旅の強い味方!リアルタイムで安心感を
旅先では「迷わない」ことが安心に直結します。Googleマップ、Bus+、台北捷運GOの3つがあれば、現在地も次の移動も見える化でき、細い路地裏にも気軽に入れるようになりました。

必須アプリ3つ
- Googleマップ:現在地確認・徒歩ルート確認
- Bus+:バスの到着時間をリアルタイム確認
- 台北捷運GO:MRTの出口・エレベーター案内
3泊4日の交通費まとめ(最終集計)
旅を計画する時、一番気になるのは「結局いくらかかるの?」という現実的な予算です。私たちが実際に使った交通費を項目ごとに集計しました。思ったより安く済んだ部分、少し贅沢した部分も含めて記録しています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 悠遊カード購入(2枚) | NT$200(約920円) |
| MRT(約20回) | NT$426(約1,960円) |
| バス(九份往復) | NT$30(約140円) |
| タクシー(3回) | NT$750(約3,450円) |
| 合計 | NT$1,406(約6,470円) |
1日あたり約NT$469(約2,160円)
まとめ|移動が”旅の楽しさ”をつくってくれる
MRT・バス・タクシーを実際に使い分けてみて感じたのは、「正解は一つではない」ということでした。
- 朝の元気な時間はMRTで活気を感じながら移動
- 観光を終えた昼下がりはバスの車窓から台湾の日常をのんびり眺める
- 歩き疲れた一日の終わりには、無理をせずタクシーでホテルへ直行
そんな「その時の自分に合わせた選択」ができるだけで、旅の自由度はぐっと高まります。全部を完璧に使いこなそうと思わなくても大丈夫。心の声に従って選ぶことこそ、個人旅行の醍醐味だと実感しました。
移動のリズムを楽しみながら、あなただけの台湾旅を満喫してくださいね。
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移動に慣れたら、少し足を延ばして「心と体」を整える特別な体験をしてみませんか?
私が心からおすすめする、台湾旅の楽しみ方をご紹介します。
※料金・所要時間・ルールは変更される場合があります。最新情報は現地表示・公式情報もあわせてご確認ください(体験:2025年6月上旬)。


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