この記事について:2025年11月実際に台北を訪れた際の体験をもとに執筆しています。料金や営業時間は訪問時点の情報です。最新情報は各施設の公式サイトでご確認ください。
2025年11月の平日、私は体力に不安のある友人マリエさんと台北を訪れました。「1日で何万歩も歩く旅」ではなく、1日の歩数を8,000歩以内に抑えることを意識し、立ち止まりながら過ごした5日間です。
この旅で大切にしたのは、「今日はどこまで歩けるか」を毎朝決めることでした。その基準で実際に歩いてよかった台北の5スポットをまとめました。
龍山寺|祈りと日常が自然に重なる場所
龍山寺は、観光名所でありながら、今も地元の人の祈りが続く場所です。「有名だから行く」のではなく、台北という街の呼吸を感じるために立ち寄りたい場所だと感じました。
朝の時間帯を選ぶことで、人の多さに反して、落ち着いた空気の中で過ごせます。
朝の境内で感じた、静けさの理由
MRT龍山寺駅を出ると、線香の香りがふわりと漂います。朝8時の境内には参拝客がいましたが、騒がしさはありませんでした。人の動きが自然で、ここが「観光のための空間ではない」ことが伝わってきます。

境内にはスロープがあり、段差も比較的抑えられています。参拝後は近くの「龍都冰菓専業家」で豆花(50元)をシェアしました。甘さ控えめで、休憩にちょうど良い量でした。
訪問のポイント:線香は境内で無料配布(寄付は任意)、参拝時間は20〜30分が目安。土日10:00〜15:00は混雑しやすいため、平日朝の訪問がおすすめです。
龍山寺 基本情報
営業時間:6:00〜22:00(年中無休)
入場料:無料
所要時間目安:30分〜1時間
最寄り駅:台北MRT板南線「龍山寺駅」1番出口すぐ
アクセス目安:台北駅から約5分
※訪問時期:2025年11月・平日午前8時台

松山文創園区|歩く距離を調整しながら過ごせる創造エリア
松山文創園区は、私にとって「台北のクリエイティブな一面」を感じる場所です。赤レンガの建物が立ち並ぶ風景に圧倒され、カフェで台湾茶を味わいながらアートを満喫しました。
園区の空気と、ゆっくり進めるリズム
赤レンガの建物が並ぶ園区内は、屋外と屋内が自然につながっています。展示を少し見て外に出て、また次の建物へ——無理のない移動が続きました。マーケットでは、布雑貨の作家さんが制作背景を教えてくれます。

写真を撮ったり、木陰で立ち止まったりしながら、急がず過ごせる雰囲気が印象に残りました。園区内の「cama café(豆留文青)」で台湾茶ラテ(120元)を注文。旧煙草工場をリノベーションした広々とした空間で、約40分休憩しました。
訪問のポイント:全体を一気に回らず「展示+カフェ」などに絞ると疲れにくい。段差のある場所も一部あるため、公式のバリアフリーマップを事前確認するとスムーズです。
松山文創園区 基本情報
営業時間:園区は24時間開放(各施設9:00〜18:00、月曜休館の施設あり)
入場料:園区内は無料(展示により50〜200元)
所要時間目安:1〜2時間
最寄り駅:MRT板南線「市政府駅」徒歩約5分
アクセス目安:台北駅から約10分
※訪問時期:2025年11月・平日午前10時台
大稲埕|歩く距離を選びながら、台北の記憶に触れる街
大稲埕(ダーダオチェン)は、台北の中でも「歩きすぎない工夫」が必要なエリアです。古い商家が並ぶ迪化街には見どころが集中していますが、歩道が狭く、人の流れも一定ではありません。だからこそ、無理に歩き通そうとせず、移動手段を組み合わせながら回ることが、この街を心地よく楽しむポイントだと感じました。
香りと会話がゆっくり流れる街並み
迪化街に入ると、漢方とドライフルーツの香りが混ざり合います。乾物屋の軒先には商品が並び、今も商いが続く街だと伝わってきました。

店先で立ち止まるたびに、自然と会話が生まれ、歩く速度がゆっくりになる街だと感じました。迪化街の北端近くにある老舗「滋養製菓(滋養豆餡舗)」では、最中セット(80元)を購入し、軒先のベンチで休憩しました。
歩道が狭い迪化街ですが、ここは角地にあり比較的ゆったりしています。地元の方も立ち寄る店で、観光地の喧騒から少し離れた落ち着きがありました。

「昔ながらの味って、こういうことなんだね」

訪問のポイント:歩道が狭く長距離歩行には不向き。車椅子やベビーカーは通行困難です。滞在目安は1.5〜2時間(休憩込み)。平日午後が比較的空いています。一部区間はタクシー併用がおすすめで、小額紙幣(100元札)を多めに準備しましょう。
大稲埕(ダーダオチェン) 基本情報
営業時間:店舗により異なる(多くは9:00〜18:00)
入場料:無料(街歩き)
所要時間目安:1.5〜2時間
最寄り駅:MRT淡水信義線「北門駅」徒歩約10分
アクセス目安:台北駅から徒歩約15分
※訪問時期:2025年11月・平日午後14時台
華山1914文化創意産業園区|若者と伝統が交差するカルチャー拠点
華山1914文化創意産業園区は、「長時間滞在しなくても満足感を得やすい」場所です。展示やマーケット、カフェが比較的コンパクトにまとまっており、予定の合間や移動途中でも無理なく組み込みやすいと感じました。
若者文化の発信地として知られていますが、実際に歩いてみると、世代を問わず楽しめる余白が残されているエリアです。
作り手との距離が近いマーケットと休憩
クラフトマーケットでは、淡水の風景を描いた絵葉書作家さんと会話が生まれました。園区内の「光点珈琲館(SPOT Café Lumière)」でパイナップルケーキセット(180元)を注文しました。
ガラス張りの明るい店内で、若者が多い華山1914の中でも落ち着いた大人の空間を楽しめました。華山1914では、「全部を見ようとしない方が満足度が高い」と感じました。
マーケット、展示、カフェから一つに絞ることで、短時間でも充実した滞在になります。

訪問のポイント:座れる場所が多く、トイレも清潔で数も十分。滞在目安は45分〜1.5時間で、平日昼〜夕方の訪問がおすすめです。
華山1914文化創意産業園区 基本情報
営業時間:園区は24時間開放(各施設10:00〜18:00、施設により異なる)
入場料:園区内は無料(展示により50〜200元)
所要時間目安:45分〜1.5時間
最寄り駅:MRT板南線「善導寺駅」徒歩約5分
アクセス目安:台北駅から徒歩約15分
※訪問時期:2025年11月・平日午後13時台
北投温泉|癒しと静けさで旅を締めくくる温泉エリア
北投温泉は、台北市内にありながら、旅の終盤に気持ちと体を整える時間を持てるエリアです。温泉街と静かな公共施設が徒歩圏内にまとまっており、「移動を増やさず、深く休む」過ごし方ができる点が印象に残りました。
歩くだけで硫黄の香りが漂い、街全体がゆっくりしたリズムで流れています。
温泉と静かな時間で整える
硫黄の香りが漂う北投は、旅の終盤に向いた場所です。バリアフリー対応の宿で湯に浸かると、歩き続けた疲れがほどけていきました。
地元の人が「今日は少しぬるめだね」と声をかけてくれ、観光地というより、日常の延長として使われている温泉だと感じました。

北投温泉エリアは、「観光」よりも「調整」に向いています。私たちが利用したのは、バリアフリー対応の温泉宿です。日帰り入浴は1人300〜500元前後が目安で、事前予約は不要でした(平日利用)。宿泊の場合は3,000〜5,000元程度が相場です。
訪問のポイント:旅の最終日または移動日の前後が最適。滞在目安は半日〜1泊。移動距離が短く、徒歩中心で完結します。
北投温泉エリア 基本情報
営業時間:施設により異なる(多くは8:00〜22:00)
日帰り入浴料:300〜500元
宿泊料金目安:3,000〜5,000元/泊
所要時間目安:半日〜1泊
最寄り駅:新北投駅 徒歩約5分
アクセス目安:台北駅から約35分
※訪問時期:2025年11月・平日午後15時台

今回の旅程と歩数の目安
今回の台北旅では、1日8,000歩以内を目安に設定しました。午前中に1か所、午後は余力を見ながらもう1か所という余白のある旅程です。途中で「今日はここまで」と決め直せる柔軟さを残すことで、結果的に一つ一つの場所を落ち着いて味わうことができました。
今回の旅程と歩数の目安
- Day1:龍山寺(午前)→ 大稲埕(午後)/ 約7,500歩
- Day2:松山文創園区(午前)→ ホテルで休憩(午後)/ 約6,000歩
- Day3:華山1914(午前)→ 北投温泉泊(午後)/ 約7,000歩
- Day4:北投温泉でのんびり過ごす / 約3,000歩
- Day5:台北駅周辺でお土産購入 → 空港へ / 約4,000歩
実際には、歩数が少ない日ほど「よく覚えている風景」が多く残っています。移動の合間に座って休んだこと、会話が増えたこと、そして「もう一度来たい」と思えた場所が自然と増えました。
今回の旅でかかった費用の目安(1人分)
「無理をしない旅」は、体力だけでなく、お金の使い方にも表れます。高級な場所を選ばなくても、落ち着いて過ごせる場所は台北にたくさんあり、結果として出費も自然と抑えられました。
今回の5日間旅行でかかった費用の目安(1人分・2025年11月時点)
- 交通費:1日200〜300元(MRT1日券150元+タクシー1〜2回利用)
- 飲食費:1日500〜800元(朝食100元/昼食200元/夕食300元/カフェ150元程度)
- 入場料:ほぼ無料(展示により50〜200元)
- 北投温泉:1泊4,000元(日帰り入浴なら300〜500元)
- お土産代:約1,500元(乾物、茶葉、雑貨など)
※為替レート:1元≒4.5円で計算(2025年11月時点)
※5日間の総額目安:約18,000〜22,000元(81,000〜99,000円)
移動はMRTとタクシーを状況に応じて使い分け、食事も近くで無理なく入れる店を選びました。このくらいの予算感があれば、「今日は少し休もう」という判断もしやすくなります。
よくある質問
1日8,000歩以内で本当に5つのスポットを回れますか?
回れます。ただし、1日に複数のスポットを詰め込むのではなく、午前1か所・午後1か所のペースです。今回の旅程では、Day2とDay4は1か所のみに絞り、ホテルや温泉でゆっくり過ごす時間を確保しました。
タクシーはどのくらい使いましたか?
大稲埕で1回(約200元)利用しました。歩道が狭く疲れを感じたため、迷わずタクシーを選択です。この判断のおかげで、翌日以降も疲れを残さず過ごせました。
カフェでの休憩は入れた方が良いですか?
各スポットで30〜40分のカフェ休憩を入れることで、そのエリアの雰囲気をより深く味わえました。急いで次へ移動するよりも、座ってゆっくり過ごす時間が、より充実した滞在を満喫できます。カフェ代は1日150〜200元程度の予算を見ておくと安心です。
まとめ|無理をしないことで見えてくる台北
今回の旅で感じたのは、歩きすぎないことが、台北を深く知る近道になるということです。少し立ち止まり、休み、会話を交わす。そんな余白があるからこそ、街の温度が伝わってきました。
これから台北を歩く方が、自分のペースで安心して旅を組み立てるヒントになれば嬉しいです。次に台北を訪れるときは、「今日はどこまで歩くか」から旅を組み立ててみてください。
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