旅行へ行くと、私は必ず地元の人が通うスーパーマーケットに立ち寄ります。特別に何かを買う予定がなくても、時間が許せば足を運びます。
理由はとてもシンプルで、スーパーほどその土地の食文化や暮らしがそのまま表れる場所はないと感じているからです。観光地向けのお土産とは違い、価格も手頃で種類が多く、棚を眺めているだけで「ここで暮らす人の日常」が伝わってきます。
今回は、娘・花菜との親子2人旅です。
実は私はアレルギー体質で、小麦を使った食事が続くと体調を崩しやすいほうです。台湾は小籠包、麺、饅頭と、おいしいものほど小麦や炭水化物が中心。今回の旅でもつい食べ続けてしまい、3日目には顔がむくんで丸くなり、お腹の調子もすっきりしない状態になっていました。
そこで今回は、「台湾らしいお土産」ではなく、旅の途中で食事のバランスを立て直すためにスーパーで手に取り、帰国後も続けているものを中心に選んでいます。

台湾のスーパーマーケットの外観または店内の様子
この記事で紹介する台湾スーパーのお土産
この記事では、スーパーそのものの紹介ではなく、滞在中に実際に使い、帰国後も生活の中で続いている品だけを取り上げています。
選んだ基準は「食べ過ぎた体をいたわる食事に置き換えられるか」「帰国後も日常で使い続けているか」の2つです。定番のパイナップルケーキも1つ入っていますが、残りの4品はすべてこの基準で選びました。
この記事で紹介する商品(予算目安付き)
山芋・黒米・雑穀ブレンド粉末(150〜250元)
金柑茶(120〜200元)
無加糖乾燥フルーツ(80〜180元)
パイナップルケーキ(20〜40元/個)
黒糖生姜茶ブロック(100〜200元)
合計予算目安:約500〜1,000元
(約2,500〜5,000円 ※1元=約5円で計算。レートは変動します)
この範囲で、自分用とお土産用を十分に揃えることができます。
台湾のスーパーマーケットの種類や特徴については、別記事で詳しくまとめています。
本記事では、あくまで「実際に使ってどうだったか」という視点に絞っています。
台湾のスーパーでお土産を選ぶメリット
観光地のお土産店も魅力的ですが、スーパーマーケットには別の良さがあります。過去31回の台湾旅行を通じて、私が実感しているメリットをまとめました。
店名について
台湾で長く親しまれてきた「家樂福(カルフール)」は、2026年7月より順次店名が変わっています。大型量販店は「萬家福(ワンジャフー/PROSPERiTY PLAZA)」、スーパー業態は「樂家康(Uni-PROSPERiTY)」へと改称されました。
全台で看板の掛け替えが進行中のため、店舗によっては旧名の看板が残っている場合もあります。本記事では分かりやすさのため「萬家福(旧カルフール)」と表記します。

価格が明確で、比較しながら選べる
観光地のお土産店では、同じ商品でも店によって価格が異なることがあります。一方、スーパーは価格表示が明確で、複数のブランドを並べて比較できます。
特に萬家福(旧カルフール)や全聯福利中心(PXマート)といった大手チェーンでは、週末にセールが実施されることも多く、まとめ買いもしやすい環境です。
現地の人が実際に買っているものがわかる
棚の在庫状況や、他のお客さんの買い物カゴを見ることで、「今、台湾で何が人気なのか」が自然に伝わってきます。例えば、今回の旅では黒米や雑穀を使った健康系ドリンクの棚が充実していて、健康志向が高まっているのかな、と感じました。
こうした発見は、観光地のお土産店では得られない体験です。
試してから買える安心感
滞在中に一度試してみて、気に入ったものを買い足せる点も大きなメリットです。私は初日に萬家福(旧カルフール)で少量購入し、ホテルで試してから、後日追加購入するというスタイルを取っています。
これなら「買ったけど口に合わなかった」という失敗も減らせます。
山芋・黒米・雑穀ブレンド粉末|小麦続きの旅で、朝を切り替えた一杯
冒頭でも書いたとおり、今回の旅では小籠包や麺類が続き、3日目の朝に鏡を見て驚くほど顔や足、全身がむくんでいました。お腹も重く、正直なところ「このまま残りの日程を楽しめるかな」と不安になったほどです。
「せめて朝だけでも、小麦から離れたものにしよう」と思って萬家福(旧カルフール)の健康食品コーナーを歩いていたときに見つけたのが、山芋・黒米・雑穀を使った粉末ドリンクでした。


アレルギーがある私が見たポイント
雑穀ブレンドと一口に言っても、商品によっては小麦や大麦が含まれているものがあります。私は棚の前で4〜5種類の裏面を見比べ、原材料に「小麥(小麦)」の表記がないものを選びました。台湾の食品表示は繁体字なので、「小麥」「麩質(グルテン)」の2つの漢字だけは覚えておくと、アレルギーがある方は選びやすいと思います。
Lulucoの実際に飲んでみた感想
とろみがあって香ばしく、素朴な味わい。お湯に溶かすだけでほどよくお腹にたまるので、外食続きの朝食をこの一杯に置き換えました。
体にどう作用したかは分かりませんが、私にとって大きかったのは「旅先でも朝の食事を自分で選べた」こと。小麦続きの食事をいったん区切るきっかけになり、残りの日程も気持ちよく過ごせました(あくまで個人の体験です)。
気に入って大量に買い込み、日本でも外食が続いた翌朝の定番になっています。ヨーグルトに混ぜても食べやすく、私は好きです。
※アレルギーや体調に不安がある方は、購入前に原材料表示を必ず確認し、必要に応じて医師にご相談ください。
台湾で雑穀ドリンクが人気の理由
台湾では「養生(ヤンシェン)」という健康文化が根付いており、穀物や漢方食材を日常に取り入れる習慣があります。特に黒米は「薬米」とも呼ばれ、古くから健康によいとされてきました。
山芋(山薬)も、台湾の伝統的な食材として親しまれています。スーパーの健康食品コーナーには、こうした穀物ブレンドが何十種類も並んでおり、年齢層を問わず購入されている様子が印象的でした。
購入時のポイント
購入場所:萬家福(旧カルフール/大型量販店)
価格帯:1袋 約150〜250元前後
内容量:個包装20〜30包入り(種類による)
持ち帰り:粉末タイプのため液体規制なし
選び方のコツ:パッケージに「無糖」「低糖」と書かれたものが飲みやすい
あくまで個人の感想ですが、「旅先の朝食をどうするか」で悩む時間が減り、食事を自分で整えられるという安心感が一番助かりました
香りを持ち帰る金柑茶|旅の記憶がよみがえる一杯
台北の街歩きで少し疲れた午後、静かな裏通りの漢方茶カフェに立ち寄りました。そこで勧められたのが金柑茶でした。甘酸っぱさの中に、やさしい温かみのある香りです。
花菜も「この香り、落ち着くね」と言い、その時間そのものが印象に残っています。
台湾の金柑茶文化
台湾では「金桔茶(ジンジューチャー)」として親しまれており、喉の調子を整えたいときや、気分転換に飲まれることが多いようです。
特に冬から春にかけて、スーパーや市場では生の金柑がたくさん並び、家庭で手作りする人も多いと聞きました。
スーパーで見つけた市販品の魅力
後日、スーパーで同じタイプの金柑茶を見つけ、自宅用とお土産用に購入しました。個包装になっているため、職場や旅行先にも持ち運びやすく、「台湾のお茶を飲んでみて」と気軽に渡せる点も気に入っています。
購入場所:萬家福(旧カルフール)・全聯福利中心(PXマート)
価格帯:1袋 約120〜200元前後
特徴:個包装タイプが多く、持ち帰りやすい
日持ち:未開封で約1年程度(パッケージ表示による)
無加糖の乾燥フルーツ|日常に取り入れやすい台湾スーパー定番
台湾のスーパーで毎回チェックするのが乾燥フルーツの棚です。種類が多く、「砂糖不使用」「無添加」と明記された商品も豊富です。

日本との違いに驚いた品揃え
日本のスーパーでも乾燥フルーツは売られていますが、台湾のスーパーは種類が圧倒的に多く、価格も手頃です。
パイナップル、マンゴー、グァバ、ドラゴンフルーツ、バナナなど、南国ならではのフルーツが並び、選ぶだけでも楽しい時間でした。
実際に試して気に入ったもの
今回はパイナップルやマンゴーなどを試しました。噛むほどに果物そのものの味が広がり、ヨーグルトに入れても、そのまま間食にしても使いやすいと感じました。
小籠包や点心でつい小腹を満たしていた時間を、これに置き換えられたのも私には助かりました。
無加糖を選ぶ理由
砂糖が添加されているものは甘すぎて、果物本来の味がわかりにくくなることがあります。無加糖タイプなら、フルーツそのものの甘さと酸味を楽しめるため、飽きずに食べ続けられると感じています。
購入時のポイント
購入場所:萬家福(旧カルフール)・全聯福利中心(PXマート)
価格帯:1袋 約80〜180元前後
選び方:原材料表示で砂糖の有無を確認
保存方法:開封後はジップロックなどで密閉保存
旅先での体調管理や、体調を崩したときの対処については、別の記事で体験をまとめています。
体調管理そのものについては、別記事で詳しくまとめています。この記事では、あくまで「日常に持ち帰れたもの」に絞って紹介しました。
スーパー版パイナップルケーキ|素朴で親しみやすい味
観光地の高級パイナップルケーキとは別に、スーパーで売られている個包装タイプもよく購入します。

体をいたわる旅の中の「ごほうび枠」
ほかの4品が食事を整えるためのものだとすると、パイナップルケーキは私にとって「ちょっとした楽しみ」の役目でした。
小麦を使ったお菓子なので、今回の旅では食べる量を決めていました。観光地の濃厚でバターたっぷりのタイプは1個が大きく、つい食べ過ぎてしまいます。スーパーの個包装タイプは1個が小ぶりなので、午後の金柑茶と一緒に、花菜と半分ずつ分けるくらいがちょうどよかったです。
台湾では、パイナップルは台湾語で「運が来る」と同じ発音になる縁起物です。日本に戻ってからは職場へのばらまき用として配っています。
購入時のポイント
購入場所:スーパー各店
価格帯:1個あたり 20〜40元前後
用途:ばらまき用・自宅用
賞味期限:約1〜2ヶ月程度(商品による)
黒糖生姜茶(ブロックタイプ)|お湯を注ぐだけの手軽さ
スパの待合室で飲んだ黒糖生姜茶が印象に残り、帰りにスーパーでブロックタイプを購入しました。

台湾の黒糖文化
台湾では「黒糖(ヘイタン)」を使った食品が豊富にあります。特に生姜と組み合わせたお茶は、体を温めたいときや、季節の変わり目に飲む習慣があると聞きました。
スーパーでは、固形タイプ、粉末タイプ、ティーバッグタイプなど、さまざまな形状のものが売られており、ライフスタイルに合わせて選べるのも魅力です。
ブロックタイプを選んだ理由
固形ブロックはお湯を注ぐだけで溶ける手軽さと、甘さとスパイス感のバランスがよく、寒い朝や夜に飲みたくなる一杯です。
また、個包装になっているため、職場に持っていったり、友人に分けたりするのにも便利でした。
購入時のポイント
購入場所:萬家福(旧カルフール)
価格帯:1箱 約100〜200元前後
特徴:個包装で保存しやすい
飲み方のコツ:お湯の量で濃さを調整できる
実はあった、スーパー土産の失敗談
見た目が可愛くて選んだお茶の中には、香料が強く、私たちの好みに合わなかったものもありました。萬家福(旧カルフール)で花菜が「これかわいい!」と言ったので【2箱】まとめて買いました。
ところがホテルで飲んでみると、人工的な甘い香りが強く、果物の味がほとんどしない。花菜も一口飲んだときの反応で、結局1箱は開けずに持ち帰ったままになってしまいました。
後で原材料表示を見返すと、「香料」が前のほうに書かれていたのです。買う前に裏を見ていれば避けられた失敗でした。
失敗から学んだ選び方
それ以来、以下のポイントを意識して選ぶようにしています。
裏の原材料表示を先に見る
香料が前のほうに書かれているものは避ける。アレルギーがある私は、小麦の表記もここで一緒に確認しています。今回紹介した金柑茶や黒糖生姜茶は、どちらも【原材料が3〜4種類だけ】のシンプルなものを選びました。
初日は1つだけ買う
気に入ったら後日買い足す。あのお茶を2箱買ってしまったのが一番の後悔だったので、今回は雑穀ブレンド粉末も初日は1袋だけにして、ホテルで試してから買い足しました。
こうした小さな注意点を意識するだけで、失敗は大幅に減らせると実感しています。スパや癒し体験そのものについては、別記事で詳しく紹介しています。
台湾スーパーでの買い物を楽しむコツ
最後に、スーパーでの買い物をより楽しむために、私が実践している方法をいくつかご紹介します。ちょっとした工夫で、買い物の時間がもっと充実したものになります

時間帯を工夫する
平日の午前中や、夕方前の時間帯は比較的空いていて、ゆっくり棚を見て回ることができます。夕方以降は地元の人で混み合うこともあるため、観光の合間にサッと立ち寄りたい場合は、午前中がおすすめです。
エコバッグを持参する
台湾のスーパーでは、レジ袋が有料のところも多いため、エコバッグを持参すると便利です。また、買いすぎを防ぐ目安にもなります。
電卓アプリで概算を確認
台湾元から日本円への換算は、スマホの電卓アプリで確認しています。大まかな予算感を持ちながら買い物をすると、後悔が減ります。
帰りの荷物を考えて購入する
液体や重いものは、スーツケースに入れる余裕があるかを考えてから購入します。粉末や個包装のものは軽くて持ち運びやすいため、お土産に最適です。
まとめ|旅先のスーパーは、日常へ戻るための入り口
台湾のスーパーで見つけた品々は、特別な記念品というより、暮らしの中に自然と残る思い出でした。朝の一杯、午後のお茶、小腹を満たすおやつ。何気ない瞬間に、ふと台湾を思い出すことができます。
旅先で買ったものが、帰国後も続く習慣になっていきました。それが、スーパーで買うお土産の魅力だと感じています。次の旅でも、きっとまたスーパーの棚の前で立ち止まることでしょう。その時間もまた、旅の一部なのだと思います。
ぜひ次の台湾旅行では、観光地だけでなく、地元のスーパーにも足を運んでみてください。思いがけない出会いが、きっと待っているはずです。
※本記事は筆者が実際に訪れた時点の体験をもとに書いています。料金・営業時間・運行状況・各種サービス内容は変更される場合がありますので、おでかけの前に各施設の公式情報や台湾観光庁(交通部観光署)公式サイトなどで最新情報をご確認ください。


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