台湾SIM・Wi-Fi徹底比較ガイド|旅行スタイル別おすすめ通信手段

現地生活情報

2025年1月から4月にかけて、私は3回台湾を訪れました。一人旅、息子と娘との家族旅行、そして娘との母娘旅──その中でSIMカード・Wi-Fiルーター・eSIMをすべて実際に利用しました。

通信ひとつで旅の快適さがどれほど変わるかを身をもって体感してきました。この記事では、現地でのリアルな出来事や人との交流を交えながら、それぞれの特徴・メリット・注意点をまとめます。

どこにでもある比較表だけでなく、**「読んでいるだけで旅に同行した気分」**になれる情報をお届けします。

SIMカード|一人旅や短期滞在に最適

ひとり旅の魅力は、自由気ままに動ける身軽さです。だからこそ、通信手段もできるだけシンプルにしたいですよね。実際に台湾でSIMカードを使ってみて、「これだけで十分だった」と思えた瞬間がいくつもありました。

そんなリアルな体験をもとに、SIMカードがどんな旅にぴったりなのかをお伝えします。

空港での購入と開通の流れ

2025年1月、一人旅で桃園空港に降り立った瞬間、冬のひんやりとした空気が頬をかすめました。到着ロビーの左手にある中華電信カウンターへ向かうと、黄色い看板の下でスタッフが笑顔で迎えてくれます。

「3日間データ無制限+通話付きSIM」を購入すると、手際よくSIMを差し替え、設定までしてくれました。カウンター越しに漂うコーヒーの香り、背後で流れる中国語アナウンス──そんな中で「OK!」と親指を立てられた瞬間、胸の奥がふっと軽くなったのを覚えています。

市内移動で感じた安心感

10分後には4G通信が開通し、そのまま空港線で台北市内へ向かいました。途中、窓の外に見える住宅街の間を走り抜けるMRTの車両、駅のホームで出会う学生やスーツ姿の会社員たちが行きかいます。

Googleマップで乗り換えや出口の方向を確認しながら移動でき、方向音痴の私でも迷わずホテルへ到着できました。“現地でちゃんと動ける”という安心感は、旅の第一歩を大きく後押ししてくれまました。

人との交流が広がる現地番号

滞在中には、ホテルの女性スタッフと何度もやり取りをする中で意気投合し、「日本語を教えてほしい」と言われてLINE交換しました。

夜市に案内してもらい、屋台の提灯がともる中で熱々の牡蠣オムレツをほおばり、甘い豆花を分け合って食べた時間は、旅の思い出をより濃くしてくれました。

現地番号があるおかげで連絡がスムーズになり、人との距離もぐっと縮まったのです。

ゆうちゃん
ホテルスタッフ

「私も日本人の友達が欲しかったんです、Lulucoさんなら嬉しい。私に日本語も教えてください、LINE教えてもらえますか?」

Luluco
Luluco

「そんな事言ってもらえて嬉しいです、台湾に友達が欲しかったんです。ぜひこれからも仲良くしてください。いつも丁寧にありがとうございます!」

SIMカードを使う注意点

SIMカードは手軽でコスパも良い反面、事前に準備しておかないと現地で使えない場合があります。特に空港到着後は、通信がつながるまでが旅の第一歩です。安心してスタートを切るために、出発前に以下の項目を必ず確認しましょう。

チェックリスト

  • 端末がSIMフリーであることを事前確認
  • APN設定が必要かどうかもチェック

Wi-Fiルーター|家族・グループ旅行に安心

Wi-Fiルーターは、家族やグループ旅行の強い味方です。複数人が同時に動画を見たり、写真を共有したり、地図で道を確認したり──それらをストレスなくこなせるのが最大の魅力です。

特に移動時間が長い旅行では、全員が快適にインターネットを使えることが、旅の満足度を大きく左右します。

家族旅行での活躍

複数端末を同時に接続できるポケットWi-Fiは、家族や友人との旅行で心強い味方です。春休み、家族3人で台湾を縦断した際は、日本の空港で「GLOBAL WiFi」をレンタルしました。

台北から花蓮、そして高雄へと列車で移動する間も、3台同時接続でも速度はとても安定していました。娘はタブレットで写真編集、息子は友人とLINE通話、私は仕事のメール返信──それぞれが同時に使える環境は想像以上に快適でした。

列車旅での便利さ

花蓮から台東へ向かう列車の車窓からは、青く広がる海と山が交互に現れます。ガタンゴトンというリズムに合わせ、窓越しに差し込む潮風が心地よく、台湾らしいゆったりとした時間が流れていました。

時折すれ違う列車の車掌が手を振ってくれる光景も、旅情をさらに高めてくれます。

りゅうちゃん
りゅうちゃん

「やっぱりWi-Fiルーターがあると全然違うね」

検索から見つけた絶品グルメ

台東駅に着くと、ルーターで検索して見つけたローカル食堂へ直行しました。湯気の立つ魯肉飯の香りが店先まで漂い、一口食べるとほろっと崩れる豚肉の優しい甘さが広がりました。情報がすぐ手に入るおかげで、「行きたい」と思った瞬間に動ける自由さがありました。

Wifiルーターの注意点

Wifiルーターの弱点は2つあります。一つは紛失や落としてしまったなどの損壊です。この紛失や損壊はレンタルを契約する際に、必ず補償に入ることで弁償という事は防げます

2つ目は充電器を持たなければならないので、荷物が少し負担になるかもしれません。でもその負担をカバーするだけの便利さがあります。

  • バッテリー切れ対策にモバイルバッテリー必携
  • 紛失や故障に備えて補償プランに加入

eSIM|身軽に旅したい人向け

実際に母娘旅で試したところ、eSIMのスマートさと快適さに驚きの連続でした。物理SIM不要で端末内だけで通信が完結するeSIMは、荷物を減らしたい人やデジタル操作に慣れている人にぴったりです。

ここでは、台湾旅行でのeSIM活用のリアルな実体験と注意点を詳しくご紹介します。

空港到着と即接続の感動

4月、娘との母娘旅では「Airalo」の台湾eSIMを、Webから事前購入しました。日本で設定を済ませ、桃園空港に降り立った瞬間から接続可能になりました。

到着ロビーのガラス越しに差し込む午前の光の中、娘が「つながったよ!」と笑顔で見せてくれたスマホ画面には、しっかりと“4G”の文字が輝いていました。

Luluco
Luluco

「私、eSIMって使ったことないのよね、花菜は使ったことあるの?」

花菜
花菜

「海外ではないけど、自分の国内での携帯では使ったことある。問題ない大丈夫よ!安心して!」

市内移動と情報検索

そのまま空港バスに乗り込み、市内へ向かう車窓からは、高速道路沿いに広がる緑の田畑や小さな廟が見えます。車内ではすぐに観光地の営業時間を検索し、到着後は迷わず最初の目的地へ向かえました。

路線アプリで降車停留所と到着時刻、運賃を事前に把握でき、改札や乗換えで迷う場面が減りました。目的地の公式サイトとマップの最新レビューで臨時休業や混雑をチェックし、立ち寄り順をその場で組み替えることができ、スムーズに回れました。

荷物ゼロ!身軽さNo.1の通信手段

eSIMはSIMの抜き差し・ルーター充電・端末の持ち歩きが一切不要です。スマホ1台で完結する身軽さは、移動の多い旅でこそ真価を発揮します。

街歩きでもGoogleマップや翻訳アプリがタップ一つで即起動し、屋台での注文や路地裏散策もスムーズでした。混雑や臨時休業も最新レビューでその場で確認でき、寄り道やルート変更の判断が早くなりました。

前回の旅行でルーターを紛失した経験がある私たちには、**「失くす物がない」**という安心感も大きな魅力です。娘も「これなら安心」と大絶賛でした。設定が済めば体感は物理SIMと変わらず、通信の軽快さはそのままです。

まとめ|旅のスタイルで選ぶのが正解

3種類を使い比べて感じたのは、「誰と、どんな旅をするか」で最適解は変わるということです。

  • 一人旅・短期滞在 → SIMカード
    到着して10分で開通。「まず地図が動く」安心感が、旅のエンジンになります。
  • 家族・グループ旅行 → Wi-Fiルーター
    3人同時でも止まらない。車内で音楽を共有しながら予定を決める“同じ時間”が増えました。
  • 身軽重視・デジタル慣れ → eSIM
    失くすものがなく、荷物もゼロ。肩の力がふっと抜ける身軽さでした。

Lulucoの旅前メモ(通信編)

  • 出発前にSIMフリー/APNを確認(SIMカード)
  • モバイルバッテリー補償プランで想定外に備える(Wi-Fiルーター)
  • 対応端末と設定手順(英語表記)を事前チェック(eSIM)

安定した通信は、地図や予約のためだけではありません。”人との距離を縮め、偶然の出会いに踏み出す背中を押してくれる存在”です。

一人旅で道を探していた私に、近くの人が「こっちだよ」と微笑んでくれた瞬間、家族旅行で、検索して見つけた小さな食堂の魯肉飯が“今日いちばん”になった夕方、母娘旅で、eSIMの「4G」の文字を見た途端に、胸の中の不安が“すっ”とほどけた朝。。。

通信があるだけで、旅の自由度と温度が変わることを、私たちは実感しました。あなたの旅の目的、同行者、荷物の量。たったそれだけを手がかりに選べば、きっと外しません。

自分の旅スタイルに合わせて選び、心が動く瞬間をひとつでも増やす。
それが、私たちが台湾で何度も確かめた“正解”でした。

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