アレルギー家族も満足!現地で見つけた台湾ビーガン料理厳選5店と私たちのリアルな食卓

台湾グルメ

「台湾って野菜が豊富なのに、粉ものが多くてアレルギー持ちにはハードルが高いのでは?」そんな不安を抱えつつ、私はグルテンアレルギーの姪っ子たちと娘の花菜を連れて台湾へ行きました。実際に現地で食事に困った経験もあり、今回は“アレルギーでも安心して楽しめるビーガン台湾料理”を徹底リサーチしてみました。

現地のスタッフや他の旅行者とのリアルなやりとりを交え、実際に体験した「本当に安心できた」お店だけを厳選して紹介します。

養心茶楼|出汁の奥深さに癒される、高級精進料理(中山國中)

私たちは、さっそく中山國中駅近くのビルにある、精進料理のレストラン「養心茶楼」へ行きました。私たちはランチタイムを少し過ぎた時間に到着しました。そこはビルの中にあるとは思えないほど静かで、木の香りと、ほのかな灯りに包まれ空気がとても澄んでいました。

店内に入ると、木の香りと落ち着いた照明に包まれて、まるで都会のオアシスです。メニューを開くと、台湾の定番料理がすべて植物性で再現されていることに驚きました。特に感動したのは「松子炒時蔬」でした。青菜のシャキシャキ感と松の実の香ばしさが絶妙で、油っぽさもなく、花菜や姪っ子たちも「これなら毎日食べたい!」と大絶賛です。

出汁の秘密をスタッフに尋ねると、コツを丁寧に教えてくれました。実際に食べてみると、動物性不使用とは思えないほどコクがあり、体の内側から温まる感覚がありました。アレルギー表示も丁寧で、安心して注文できたのが印象的です

40代女性
お店のスタッフ

「椎茸と昆布をじっくり煮出しているんです」

スープとして選んだ「蓮の実とハトムギのスープ」は、薬膳のような奥ゆかしさです。飲み終えたあと、体の中からじんわり温まっていくのを感じました。

果然匯|ビュッフェ形式で楽しむ台湾ベジ(忠孝復興)

「見て、あれ全部ビーガンだって!」SOGO復興館の上階にある「果然匯」に入った瞬間、マリエさんの声が弾みました。まるで色とりどりの宝石のように並ぶ料理たちにとても驚き、感動しました。SOGO復興館の上階にある果然匯は、100種類以上のベジ料理が並ぶ圧巻のビュッフェです。

私たちはアレルギー表示を確認しながら、子どもたちと一緒に「これなら大丈夫?」と相談しつつ、彩り豊かな料理を選びました。特に三杯エリンギは、まるでお肉のような食感とジューシーさで、ビーガン初心者の花菜も「本当に肉なし?」と驚いていました。

花生米糕(ピーナッツおこわ)はモチモチの食感とナッツのコクが絶妙で、子どもたちもおかわりししてきました。スタッフがグルテンやナッツの有無を丁寧に説明してくれたので、アレルギー持ちでも安心して楽しめました。料理台の横には「グルテン」「五葷」「ナッツ」などの使用表示がきちんとされており、アレルギーのある人にも親切です。

養心茶樓で体験するビーガン&アレルギー対応台湾料理

MRT中山國中駅から徒歩3分、にぎやかなエリアの一角にある「養心茶樓(Yang Shin)」へ行きました。ここは、台湾でも数少ない100%植物性+アレルギー相談対応のレストランです。中華の伝統を守りながらも、現代の健康志向やグローバルな食文化に合わせた料理が楽しめます。

この日は花菜と姪っ子たちと一緒に、ビーガン対応のコース料理を事前予約しました。予約時にナッツとグルテンアレルギーの件を伝えると、スタッフの方が丁寧にヒアリングしてくれました。「こちらのコースは、すべて動物性食材不使用です。アレルギー対応もしていますのでご安心ください」と、柔らかい笑顔で案内してくれました。

私たちがオーダーしたビーガン懐石コース

🥗 前菜:シャキシャキ白菜のソース和え

見た目にも涼やかな白菜の冷菜。シャキシャキとした歯ごたえに、甘酸っぱいオリジナルソースが絶妙に絡みます。花菜が「これ、すごく食欲わいてくるね」と笑顔でひと口頬張りました。まさに夏の台湾にぴったりの爽やかさでした。

🍠 主菜①:タロイモと湯葉のステーキ

厚めにスライスされたタロイモと、香ばしく焼かれた湯葉が重なるひと皿でした。
ナイフを入れるとふわっと湯気が立ち、「まるでグラタンみたい」と姪っ子が驚いていました。豆乳ベースのソースがやさしいコクを生み、しっかり満足できる一品です。

🍳 主菜②:揚げ出し卵豆腐(ビーガン)

卵に見えるけれど、実はビーガン豆腐です。外はカリッ、中はとろ〜りとなり何ともいえないとろみです。「これ卵入ってないの?信じられない…」と花菜が箸を止めたほどです。出汁の旨味と生姜の香りが印象的な味わいでした。

🍚 副菜:五目ご飯

雑穀、キノコ、人参、枝豆などが混ざった滋味深いご飯です。派手さはないけれど噛むほどに旨味が広がり、姪っ子は「おかわりしたいかも」と満面な笑顔で完食してくれました。

🍄 スープ:キノコの薬膳スープ

椎茸や舞茸、蓮の実などが浮かぶ温かなスープです。ほんのり漢方の香りが漂い、旅の疲れがじんわり癒されていきます。「身体が喜んでる感じするよね」と花菜がつぶやいた、やさしい締めくくりでした。

寬心園で体の中からほっとする時間|薬膳ベースのビーガン精進料理

「ちょっと冷えてきたね…体をあたためたいな」そんな私のつぶやきに、花菜がすぐにスマホで探してくれたのが、MRT國父紀念館駅近くにある「寬心園精緻蔬食」へ向かいました。

ガラス越しに差し込む自然光と、木のぬくもりを感じる落ち着いた店内。ふんわりと香る薬膳スパイスの匂いに、入った瞬間から心も体もふわっとほぐれていくのがわかりました。

私たちが注文したのは「十全薬膳鍋」です。これは動物性不使用の薬膳スープに、旬の野菜や豆腐、蓮の実、黒きくらげなどがたっぷり入ったあったか鍋となっています。スープは八角やクコの実、当帰(トウキ)などがほんのり香り、「クセがあるかと思ったけど、やさしい味だね」と花菜が驚いていました。

ひと口ごとに体がじんわり温まり、「冷えが中から溶けていくみたい」と、私自身もスプーンを持つ手が自然とゆっくりになっていきました。

慈心蔬食坊|ローカルに根ざした家庭の味(士林)

「ここ、ちょっと気になる…入ってみよっか」という花菜の一言で、士林夜市の外れにひっそり佇む「慈心蔬食坊」に行きました。外観はとてもシンプルですが、一歩中に入ると、まるで親戚の家に来たような温かい空気に包まれました。

店内は地元のお客さんでにぎわい、アットホームな雰囲気があります。私たちは「菜脯蛋(切干大根のオムレツ風)」と「瓜仔菜飯(発酵きゅうりの炊き込みご飯)」を注文しました。どちらも素朴な味付けで、姪っ子たちも「なんだかおばあちゃんの家みたい」とほっこりしました。

ちょうど隣に座っていた地元のおじいちゃんが、「それ、わしも毎日食べとるよ」と優しく声をかけてくれて、心がふっとあたたかくなる瞬間もありました。アレルギーの有無も丁寧に確認してくれて、安心して食事ができたことも、旅先での大きな安心材料になりました。

 台湾料理だけで巡る!ビーガンレストランまとめ 

私たちが行ったビーガンレストランをまとめてみました。

台湾料理だけで巡る!ビーガンレストランまとめ

店名 特徴 エリア 価格目安 注目ポイント
養心茶楼 高級精進料理 中山國中 約280〜450NTD 出汁が深く、すべて植物性とは思えない本格派
果然匯 ベジビュッフェ 忠孝復興 約480NTD 料理ごとにアレルギー表示あり、種類豊富で安心
寬心園精緻蔬食 薬膳系ビーガン鍋 國父紀念館 約300〜450NTD 当帰やクコ入りの薬膳スープが絶品。五葷抜き&アレルギー対応可能
寬心園精緻蔬食 薬膳系ビーガン鍋 國父紀念館 約300〜450NTD 心と体をほぐすやさしい薬膳風味。静かな空間でゆったり味わえる
慈心蔬食坊 ローカル家庭料理 士林 約180〜250NTD 切干大根オムレツや瓜仔菜飯など、素朴な味と温かな交流も魅力

旅のまとめ:制限ではなく“選べる”楽しさ

台湾料理と聞くと、肉や粉もの、油のイメージが先に浮かびます。でも今回の旅で私たちが出会ったのは、体にやさしく、気持ちまで癒してくれる“もうひとつの台湾グルメ”でした。

今回の台湾旅で感じたのは、「制限」ではなく「選択肢」が広がる楽しさでした。アレルギーやビーガンという制約があっても、現地の人々のやさしさと工夫で、安心して食事を楽しめる場所がたくさんあることを実感しました。

私たちの体験を通して、「台湾ならではのやさしい食文化」を、これからも家族みんなで発見していきたいと思います。「次は台中や台南のビーガンスポットも回ってみたいね」 そう話しながら、私たちは次の旅をもう思い描いていました。

あなたもぜひ、“安心して味わえる旅”を台湾で見つけてみてください。

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