台北から小さな冒険!現地体験で厳選した心に残るおすすめスポット5選

台湾旅行ガイド

こんにちは、旅好きのLulucoです。

「台北観光はもう満喫したし、ちょっと遠出してみたいな…」
そんなあなたにぴったりなのが、台北を拠点に泊まりがけで訪れる感動スポットたち。今回は、足の不自由な友人と一緒に体験した思い出も交えて、心からおすすめできる5つの場所をご紹介します。

体験談とリアルな声、アクセス方法、バリアフリー情報もぎゅっと詰めて、子供や高齢者、足の不自由な方、多くの方に安心して楽しんでいただける内容に仕上げました。
それでは、一緒に“台北発の小さな冒険”に出かけましょう!


九份(きゅうふん):ジブリの世界に迷い込む幻想の街

九份は、私たちが訪れた中で最も心に残った場所のひとつです。到着した瞬間から、赤提灯が揺れる街並みと海風が迎えてくれました。特に夕暮れ時、街全体がオレンジ色に染まり、その美しさに思わず足を止めてしまいました。

おすすめポイント

阿妹茶樓でいただいた台湾茶は、友人と語り合う時間をより特別なものにしてくれました。窓際席から眺めた景色は息を呑むほどで、「この瞬間だけは永遠であってほしい」と思ったほどです。

屋台で食べたタロイモ団子は、もちもちとした食感と優しい甘さが絶妙でした。「こんな味、日本では出会えないね」とマリエさんと顔を見合わせた瞬間も忘れられません。

アクセス方

  • 台北駅から瑞芳駅まで電車で約1時間(片道約49元)、そこからバスまたはタクシーで15分(バスは15元前後、タクシーは200元前後)

バリアフリー情報

九份は坂が多く、バリアフリー対応とは言いづらいです。ただし、入口付近のカフェや展望スポットは比較的平坦なので、同行者がいれば楽しめます。実際、足が不自由なマリエさんも「一部でも来られてよかった」と感動していました。

二胡の音色と幻想的な街並み

マリエさん
マリエさん

「こうやって二胡の音を聞いていると、懐かしい温かな思い出が蘇るわね、昔家族でこうやって旅行しに行った時にゆっくり夕焼けを見ながら、お茶を楽しんだの」


九份にいると、よく店内などでは二胡の音がどこからともなく聴こえてきます。二胡の音が九份という街や、幻想的な地によく合います。観光地というよりも、”記憶と今が重なる場所”。ただ美しいだけではなく、人の心を優しくほどいてくれる場所なんだと感じました。

淡水(たんすい):ロマンチックな夕陽と美食の宝庫

淡水では、美しい夕陽だけでなく、人々の温かさにも触れることができました。老街で突然降り出した雨に慌てていると、お店の方が「これ使って」と傘を貸してくれました。その優しさに胸が熱くなり、「またこの町に戻ってきたい」と強く思いました。

おすすめポイン

恋人橋では、夕陽に染まる空と海を背景に写真を撮りました。その瞬間、「この旅で一番ロマンチックな場所だね」とマリエさんと言葉を交わしたことが印象的でした。

老街で食べた阿給や黒糖タピオカも絶品でした。「この味、一生忘れられないね」と話しながら歩いた道は、今でも鮮明に思い出せます。

アクセス方法

  • MRTレッドラインで台北駅から約40分(運賃約50元)

バリアフリー情報

MRT駅から老街やフェリー乗り場まで、道が整備されていて車椅子もスムーズ。観光ボートには乗降サポートスタッフもいます。夕暮れに染まる街並みに、私たちもすっかり魅了されました。「線路の上を歩く街なんて、車いすじゃ無理かも…」そう思っていた私たちでしたが、実際に行ってみると想像以上に親切な人と工夫に溢れた場所でした。十分駅にはエレベーターはないものの、駅員さんがスロープ板を出してくれたり、線路の通行時には車いすでも渡れるように工夫された通路を案内してくれます。舗装されていない部分もありますが、較的平坦な道もあり、介助があれば十分移動可能です。

マリエさん
マリエさん

「ここは何も不安なく楽しめたわ」

私

「レトロな街並みと夕焼けがとても素敵でしたね」

心にのこる優しさ

淡水老街を歩いていたとき、急にスコールのような通り雨に降られました。慌てて近くの屋台の軒先に駆け込むと、お店の店員さんがニコニコしながら「使用這個」と傘を貸してくれたんです。

お店の定員さん
お店の定員さん

「使用這個」「您無需歸還,但請再次來。」(これ使って)(返さなくていいよ、また来てね)

…言葉は通じなくても、身振り手振りで伝わりました。

その後、雨上がりの漁人碼頭へ。濡れた橋の上を歩きながら、空に大きな虹がかかっていて、偶然にも最高のタイミング。

マリエさん
マリエさん

「雨が降ったおかげで、虹に会えたんだね」

そう言って笑ったマリエさんの横顔が、今でも旅の一番の思い出です。


十分(シーフェン):願いを空へ飛ばすランタン体験

伝統とロマンが融合する十分では、天燈(ランタン)を空に飛ばす特別な体験が楽しめます。願いを込めたランタンが夜空に舞う光景は、心に残る感動のひとときです。

おすすめポイント

台北から少し足を延ばして、十分(シーフェン)に行ってきました。一番のお目当ては、”願い事を書いて空に飛ばすランタン体験”。私が選んだのは「健康」を意味する赤いランタン。大空にフワリと舞い上がる姿に、自然と「叶いますように。。。」と手を合わせていました。

そのあとは、十分大瀑布へ。入場無料とは思えないほどの絶景に驚きました!横に広がる滝が豪快に落ちる音を間近で感じながら、しばらくその場を離れられませんでした。遊歩道も整備されていて歩きやすく、自然のエネルギーに心が現れるような気がしました。

帰り道、駅に向かう線路沿いの商店街をぶらぶらと散歩。昔ながらの雑貨屋お菓子屋さんが並び、どこか懐かしくて、子どものころに戻ったような気分になりました。つい焼き団子やピーナッツアイス包みなどの小吃(シャオチー)を食べ歩き。二人ともホクホクの笑顔に!
ちなみに一品30元ほどで気軽に楽しめるのも、旅のうれしいポイントでした。

アクセス方法

  • 台北駅から瑞芳駅(49元)、そこからローカル線で十分駅へ(約1.5時間、片道約20元)

バリアフリー情報

十分駅周辺はやや凹凸がありますが、ランタン体験は地面が平らな場所でスタッフがしっかりサポートしてくれます。マリエさんと一緒に飛ばしたランタンは、空に吸い込まれるように遠ざかっていきました。
十分の商店街を歩いていると、赤・青・黄・緑のカラフルなランタンが風に揺れていて、子どものようにワクワクしてきました。私たちは、四色ミックスのランタンを選び、それぞれの色にテーマがあると説明されました。赤は「健康」、黄色は「金運」、青は「仕事」、緑は「人間関係」だとお店の人が教えてくれました。カラフルなランタンが、レトロな街並みに映えてより、独特な世界観です。

特に印象に残っているのが、このランタン体験のときでした!私たちが訪れたお店では、店員さんが片言の日本語で「車いすのままで大丈夫ですよ!」と笑顔で対応してくれ、高さを合わせてランタンを持てるように工夫してくれました。記念写真も列車のタイミングを見計らって撮ってくれて、「一生の思い出になったね」と友人が涙ぐむほどでした。


北投温泉:癒しと歴史が融合する温泉地

北投温泉では、“癒し”という言葉そのものを体感しました。予約していた個室温泉では、お湯につかるたびに日頃の疲れが溶けていくようでした。「ここまで来て本当に良かったね」と友人と顔を見合わせた瞬間は、一生忘れられません。

おすすめポイント

プライベート空間でくつろげる個室温泉

「今日はとにかく静かに、温泉に浸かってのんびりしたい」
そんな気分で選んだのが、個室温泉付きの宿でした
窓から見える緑を眺めながら、貸切風呂でゆったりと湯に浸かる時間は本当に贅沢。
足の不自由な友人も「段差がなくて安心」と喜んでくれて、心も体もぽかぽかになりました。

知的好奇心をくすぐる癒しのスポット

温泉のあとは、少し歩いて北投図書館へ。
木の香りに包まれた館内は静かで、時間がゆっくり流れているようでした。
外のテラスで本を読んでいると、小鳥の声がBGMのように心地よくて。
その後立ち寄った温泉博物館では、昔の日本の温泉文化に触れて、どこか懐かしい気持ちになりました。

自然のエネルギーを体感できる地熱谷

地熱谷に着いた瞬間、ふわっと漂う硫黄の香りと、湯気の立ち上る池に目を奪われました。
青緑色の水面が幻想的で、まるで異世界に迷い込んだよう。
「地球が生きてるって感じるね」と友人と話しながら遊歩道を歩く時間も楽しくて。
安全に整備されているから、年配の方でも安心して楽しめる場所だと思いました。

アクセス良好で気軽に立ち寄れる立地

台北駅からMRTで30分ほど、新北投駅に降り立つと、もうそこは温泉街。
あまりの近さに「もう着いちゃったの?」とびっくりしました。
駅を出てすぐに温泉施設やカフェが点在していて、短時間でもしっかり楽しめます。
移動がラクだから、高齢の親を連れてきても大丈夫そうだな、と安心できました。

マリエさん
マリエさん

「こんなに静かな場所が、台北のすぐ近くにあるなんて…」

北投の駅を降りた瞬間、都会の喧騒とはまるで別世界。少し硫黄の香りを含んだ温かい風と、木々の間からこぼれるやさしい光に包まれて、自然と深呼吸したくなりました。私たちが訪れたのは「北投春天酒店」の個室温泉。予約していた露天風呂付きの部屋は、まるで森の中にひっそり佇む隠れ家のよう。木のぬくもりが感じられる内装と、静かに湯けむりが上がる湯船に、言葉を失いました。友人と2人、誰にも邪魔されない空間で、湯に身を沈めると、身体の芯からじわ〜っと緩んでいくのがわかります。

私

「なんか、ここに来てから肩こりがなくなった気がする…」

マリエさん
マリエさん

わかる、それに心の緊張も溶けていく感じ」

温泉のあとは、徒歩数分の「北投図書館」へ。木造のぬくもりある建物の中で、台湾の子どもたちが静かに絵本を読んでいる姿を見て、旅の静かなひとときを味わいました。
有名観光地ではないけれど、静かに癒され、自然と歴史と人に触れる旅
そんな“北投で過ごした時間”は、今でも心の中でふんわり温かく残っています。

アクセス方法

  • MRTレッドラインで台北駅から約40分(運賃約50元)

バリアフリー情報

新北投駅から温泉地まで段差が少なく、バリアフリートイレも完備
ホテル選びは事前に確認をおすすめしますが、温泉施設も清潔で快適でした!

疲れた時にオススメの足湯

北投には、観光途中にふらっと立ち寄れる公共の足湯スポットがいくつかあり、地元の人にも旅行者にも人気です。私たちが選んだのは「硫磺谷温泉公園」の足湯。竹の柵に囲まれた和風の小さな広場に、湯けむりがふわっと立ちのぼり、木陰にベンチがいくつも並んでいます。

  • 足湯の入り方とマナー

まずはベンチに座り、足を湯に入れる前に少し冷ましてから…(やけど防止のため!)
温度は約40〜43度。最初は熱く感じますが、じんわり心地よいぬくもりに変わっていきます。10〜15分ほど浸かるのがちょうどいいそうです。地元の方が「足先だけでも全身ポカポカになるよ」と教えてくれました。その通りで、足を入れてしばらくすると、ふくらはぎから全身にかけてぽかぽかと血の巡りを感じます。

  • 効能もしっかり

北投の温泉は弱酸性の硫黄泉で、血行促進・冷え性・神経痛・筋肉疲労などに効果があると言われています。足湯でもその効果をしっかり感じられるのがすごいところ。特に歩き回ったあとのふくらはぎのだるさが、ふっと軽くなったのを覚えています。

  • ちょっとしたふれあいも

隣に座っていたおじいさんが、私たちが観光客だと気づいて「昔はこのあたり、もっと湯気で真っ白だったよ」と昔話をしてくれました。こんな風に、旅先での“地元の人との会話”も、足湯の魅力だと思います。温泉宿に泊まらなくても、こうして気軽に温泉の恵みを体感できる北投。
旅の途中に立ち寄るだけでも、心も体もふんわりほぐれて、また歩き出す元気をもらえる場所です。


鶯歌(イングー):陶芸とアートの町でゆったり散歩

台湾屈指の陶器の町・鶯歌(イングー)は、職人の息づかいが感じられるアートと歴史が融合した場所です。老街に並ぶレトロな建物や個性豊かな陶器店は、歩くだけでも心がときめきます。自分だけの器を作れる陶芸体験や、感性を刺激する博物館も魅力。のんびり散策しながら、手仕事の温かさにふれてみませんか?

おすすめポイント

鶯歌にある陶芸工房で、はじめての電動ろくろに挑戦しました。最初は緊張しましたが、スタッフの方が優しく教えてくれて安心。思いがけず形になって「これ、本当に自分で作ったの?」と感動!焼き上がった作品は郵送もできて、旅の記念にぴったりです。

その後は、レトロでかわいいお店が並ぶ鶯歌陶瓷老街をぶらり。豆皿やマグカップなど手ごろな陶器がずらりと並び、目移りしてしまいました。100元台で買えるものも多くて、お土産選びがとても楽しかったです。

最後は鶯歌陶瓷博物館へ。展示だけでなく、ワークショップもあって充実。台湾の陶磁器の歴史を学べて、旅の満足度がぐっと高まりました。入場料も手ごろで、静かに過ごしたい日にぴったりのスポットです。

アクセス方法

  • 台北駅から電車で約40分(片道約40元)

バリアフリー情報

駅周辺や博物館はスロープやエレベーター完備で安心。陶芸体験は事前に予約しておけば、座ったままの作業も可能です。


会話で振り返る「冒険旅」の感動

「九份の坂、ちょっと大変だったけど、あの景色は一生忘れないね」

「ほんとね!、とくに提灯の明かりが幻想的だった。淡水も、あんなにバリアフリーだとは思わなかったわ!」

マリエさん
マリエさん

「行ける場所があるって分かったら、また一緒に台湾へ旅行しようね」

「そうだね、次は台中あたりまで足をのばしてみようか!」


台北を拠点にしたこの“ちいさな冒険旅”は、単なる観光では終わらない、記憶に残る体験型の台湾旅行になりました。景色に感動し、地元の人と触れ合い、足湯や温泉で癒されながら、ひとつひとつのスポットが私たち自身の物語に変わっていく——そんな旅は、ガイドブックには載っていない特別な価値があります。

まとめ:台北を起点に“非日常”がすぐそこに!

台北発の小さな冒険旅では、美しい景色だけでなく、多くの人々との心温まる交流もありました。一緒にランタンを飛ばしたスタッフさんとの笑顔や、お店のおばあさんから教わったタロイモ団子のおいしい食べ方など、一つ一つが旅というより“人生の宝物”になりました。旅先で差し出された一本の傘、足湯で交わした何気ない会話——それが、どこよりも豊かな“台湾の魅力”だったのかもしれません。

歴史、自然、美食、アート、温泉…台北からほんの少し足をのばすだけで、まるで人生に“深呼吸”ができる場所に出会えます。しかもどこもバリアフリーで安心、誰もが優しく迎え入れてくれる観光地ばかり。「また来たい」ではなく、「また誰かを連れて来たい」と思わせてくれる旅でした。

このブログが、台北周辺のおすすめモデルコースを探している方や、高齢者・障がい者との旅を考えている方のヒントになれたら嬉しいです。非日常は、思っているより、ずっと近くにあるのかもしれません。

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