【2025年11月訪問】車椅子で巡る台北カフェ3選|バリアフリー情報付き静かな隠れ家ガイド
台北といえば夜市や観光の活気が印象的ですが、その喧騒から一歩離れると、静けさと温もりに包まれるカフェが点在しています。
2025年11月初旬の5日間、車椅子を利用する友人マリエさんと訪れた台北。「静かで落ち着ける台北を感じたい」という彼女の言葉から、私たちは慌ただしい観光ではなく、一つひとつの空間に心を委ねるカフェ巡りの旅を計画しました。
この記事では、実際に訪問して確認したバリアフリー情報とともに、心がほぐれる台北の隠れ家カフェ3選をご紹介します。
※本記事の情報は2025年11月訪問時のものです。最新情報は各店舗の公式サイトでご確認ください。
台北カフェ巡りの3つのポイント
本格的なカフェ巡りを始める前に、知っておくと便利な3つのポイントをご紹介します。
まず、予約は必須ではありませんが、特に週末や連休は混雑するため可能な限り予約をおすすめします。平日の午後は比較的空いているので狙い目です。
次に、移動には台北MRTの活用が便利です。すべての駅でバリアフリー対応が整っており、エレベーター完備で車椅子でも安心して移動できます。
最後に、時間に余裕を持つことが大切です。カフェでの滞在は90〜120分を目安に、急がずゆっくりと台北の空気を感じてください。
青田七六|時を超える和の静けさと緑の余韻
台北大学近くの青田街に佇む「青田七六」は、日本統治時代の古民家をリノベーションした和風カフェです。3軒の中で最も「和」を感じられる、心が静まる場所です。

基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 台北市大安區青田街7巷6號 |
| 電話 | +886-2-2391-6676 |
| 営業時間 | 11:30〜21:00(毎月第1月曜定休、不定休あり) |
| アクセス | MRT東門駅3番出口から徒歩10分 |
| 予算 | NT$200〜400(約900〜1,800円) |
| 公式サイト | https://www.qingtian76.tw/ |
バリアフリー情報
- 入口段差:あり(高さ約15cm)→スタッフに声をかけると簡易スロープ設置可
- 車椅子トイレ:なし(一般トイレは和式)
- 座席:テーブル席あり、縁側席は段差あり
- 予約:週末は予約推奨(電話またはFacebookメッセンジャー)
- 備考:靴を脱いで上がるスタイル
事前に電話で「車椅子で訪問したい」と伝えると、入口近くの席を確保してくれます。雨上がりの午後は庭園の緑が特に美しく、平日14:00〜16:00が比較的空いていておすすめです。また、靴下を必ずご持参ください。近くのMRT東門駅には多目的トイレがあるため、事前に利用しておくと安心です。
実際の訪問体験
台北大学近くの青田街は、静かな住宅街に突如現れる日本統治時代の木造建築が印象的です。11月初旬の台北は25度前後で、雨上がりの午後、しっとりとした空気の中を訪れました。
スタッフの自然な配慮と、竹林に包まれる安心感
入口で段差に気づき戸惑っていると、スタッフの方が「少々お待ちください」と笑顔で簡易スロープを出してくれました。この対応のスピード感と自然さに、マリエさんの表情もふっと和らぎます。
靴を脱いで上がると、竹林と苔むした庭が目の前に広がります。縁側が見える窓際のテーブル席に案内され、そこから眺める日本庭園の美しさに言葉を失いました。

抹茶チーズケーキと台湾紅茶で味わう、時が止まる午後
抹茶チーズケーキ(NT$180)、台湾紅茶(NT$150)
抹茶チーズケーキのほろ苦さとチーズの濃厚さが絶妙で、台湾紅茶の優しい甘みとよく合います。風に揺れる竹の葉音と土の香りが心地よく、まるで時が止まったような静けさでした。


滞在時間は約90分。歴史ある建築物の中で過ごす時間は、観光とは違う”台北の奥深さ”を感じさせてくれました。
参考リンク:
時常在這裡|青田街の静けさに寄り添う癒しの空間
青田街の静かな路地に佇む「時常在這裡」。店名は「いつもここにいる」という意味で、その名の通り日常に溶け込むような居心地の良さがあります。3軒の中で最も「素朴な温かさ」を感じられる、心が自然とほぐれるカフェです。

基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 台北市大安區青田街1巷6號 |
| 電話 | +886-2-2322-2925 |
| 営業時間 | 12:00〜20:00(火曜定休) |
| アクセス | MRT東門駅5番出口から徒歩8分 |
| 予算 | NT$180〜350(約800〜1,600円) |
| 公式サイト | Instagram @timespenthere |
バリアフリー情報
- 入口段差:なし(ゆるやかなスロープあり)
- 車椅子トイレ:なし(一般トイレは洋式、広めの個室あり)
- 座席:すべてテーブル席、車椅子対応可
- 予約:営業形態が流動的(完全予約制や整理券制の場合あり)
- 備考:静かな住宅街にあり、看板が小さいので地図アプリ推奨
営業形態が変更されている可能性があるため、訪問前日に必ずInstagramで最新情報を確認してください。2025年11月時点では先着順でしたが、平日17:00以降の夕方の時間帯が比較的空いていました。青田七六から徒歩5分の距離なので、午後に青田七六を訪れた後、夕方にここで静かな時間を過ごすルートが理想的です。近くのMRT東門駅には多目的トイレがあるため、事前に利用しておくと安心です。
実際の訪問体験
青田街の静かな路地を進むと、小さな看板に導かれて「時常在這裡」に辿り着きます。青田七六から徒歩5分ほどの距離で、夕方の柔らかい光が差し込む時間帯に訪問しました。
スロープで安心入店、木の香りと光に包まれる安堵感
入口はゆるやかなスロープになっており、車椅子でも安心して入れます。木の香りが漂う店内は、大きな窓から差し込む光と緑の景色が美しく、何とも言えない安堵感を覚えました。客は私たち以外に2組のみで、静かに読書をする女性と、ノートパソコンで作業する男性がいました。
柚子チーズケーキとベジタブルサンドイッチで味わう、贅沢な静けさ
柚子チーズケーキ(季節限定・NT$160)、ベジタブルサンドイッチ(NT$200)、ドリップコーヒー(NT$140)
柚子チーズケーキのほのかな苦味とチーズのまろやかさ、そしてベジタブルサンドイッチの素朴な味わいが、静かな午後にぴったりでした。香ばしいパンの食感と新鮮な野菜のシャキシャキ感が心地よく、「都会の中で食べるケーキとは全く別格」とマリエさんも満足げでした。



滞在時間は約100分。日が傾き始める時間帯の柔らかい光が、より一層空間を温かく包んでいました。
参考リンク:
Café Chamber|1920年代に迷い込むアンティークな世界
古亭駅近くの路地裏に佇む「Café Chamber」は、赤い提灯が目印の隠れ家カフェです。3軒の中で最も「大人の時間」を味わえる、夜に訪れたい特別な場所です。

基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 住所 | 台北市中正區羅斯福路三段210巷8弄10號 |
| 電話 | +886-2-2368-1103 |
| 営業時間 | 13:00〜22:00(月曜定休) |
| アクセス | MRT古亭駅2番出口から徒歩5分 |
| 予算 | NT$200〜400(約900〜1,800円) |
| 公式サイト | Facebook @CafeChamber |
バリアフリー情報
- 入口段差:小段差あり(高さ約10cm)→店主がサポート可
- 車椅子トイレ:なし(一般トイレは洋式、狭め)
- 座席:テーブル席・ソファ席あり、アンティーク家具のため通路やや狭め
- 予約:可能(電話またはFacebookメッセンジャー推奨)
- 備考:路地裏の隠れ家、赤い提灯が目印
事前に電話で「車椅子で訪問したい」と伝えると、店主が入口近くの席を確保してくれます。夜19:00以降は混雑するため、18:00頃の訪問がおすすめです。近くのMRT古亭駅には多目的トイレがあるため、事前に利用しておくと安心です。
実際の訪問体験
古亭駅から5分、住宅街の細い路地を進むと、突如現れる赤い提灯が目に入ります。その瞬間、台北の2025年から1920年代の上海へと時空が歪む感覚を覚えました。
扉を開けると、店主の「ようこそ」という温かい声が響きました。入口の小さな段差に気づいた店主が自然にサポートしてくれ、マリエさんも安心した表情で店内へ入ります。この何気ない優しさが、このカフェの本質を物語っています。
ジャズが響く空間で味わう、深煎りコーヒーとウイスキーの余韻
薄暗い照明の中、壁には古書や古いポスター。ジャズが静かに流れ、カップルや一人客が思い思いの時間を過ごしていました。観光地の喧騒とは無縁の、大人だけが知る隠れ家です。
本日のブレンドコーヒー(NT$180)、チーズプレート(NT$280)、ウイスキー香るクリームブリュレ(NT$200)
深煎りのブレンドは、ほろ苦さの中にほのかな甘み。磁器のカップを手に取った瞬間、しっとりとした重みが指先に伝わり、一口飲むと心がすっとほどけていきます。
マリエさんのクリームブリュレは、表面のキャラメリゼがパリッと音を立て、ウイスキーの香りが大人の余韻を残します。棚に並ぶ古い洋書や雑誌を眺めていると、時代を越えてここに残る静けさが心を包みます。
「また来たい場所ができた」──Café Chamberは”観光”ではなく”滞在”が似合う、時間をゆっくり味わうための場所でした。



滞在時間は約120分。夜の帳が下りる台北の街で、最も印象深い時間を過ごせたカフェでした。
参考リンク:
台北バリアフリーカフェ比較表
| カフェ名 | 車椅子入店 | 専用トイレ | 予算 | 静かさ | おすすめ時間帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| 青田七六 | △(要介助) | × | ¥¥ | ★★★★★ | 平日14:00〜16:00 |
| 時常在這裡 | ◎ | × | ¥¥ | ★★★★★ | 平日17:00以降 |
| Café Chamber | ○ | × | ¥¥ | ★★★★☆ | 平日18:00以降 |
凡例:
- ◎:段差なし ○:小段差あり(サポート可) △:段差あり(介助必要)
- ¥¥:NT$150〜300
- 静かさ:★が多いほど静か
よくある質問(FAQ)
Q1. 台北で車椅子レンタルはできますか?
A. はい、可能です。以下の方法があります:
- 桃園空港でのレンタル
- 第1ターミナル・第2ターミナルともに無料貸出サービスあり
- 空港内のみの利用、市内への持ち出し不可
- 台北市内での長期レンタル
- 中華民国身心障礙者聯盟(要事前予約)
- 1日あたりNT$300〜500程度
- ホテルでの貸出
- 一部のホテルで無料貸出サービスあり(要事前確認)
Q2. バリアフリータクシーの予約方法は?
A. 台北市には「無障礙計程車(バリアフリータクシー)」があります。
- 台北市無障礙計程車:+886-2-2745-5500(要事前予約、最低2時間前)
- 台灣大車隊:+886-4-055-178-99(アプリ予約可能、一部バリアフリー車両あり)
- 料金:通常のタクシーと同額(初乗りNT$70)
Q3. 台北でバリアフリーに配慮した宿泊施設はありますか?
A. 以下のホテルがバリアフリー対応で評価が高いです:
- 台北マリオットホテル(MRT剣南路駅直結)
- グランドハイアット台北(MRT台北101/世貿駅徒歩5分)
- シティインホテル(MRT各駅近く、複数店舗あり)
予約時に「バリアフリールーム希望」と伝えることをおすすめします。
まとめ|静けさが教えてくれた”やさしい台北”
車椅子を利用する友人マリエさんと巡った3つのカフェは、それぞれが異なる魅力を持っていました。青田七六の和の静けさ、時常在這裡の素朴な温かさ、Café Chamberのノスタルジア──どこも共通して「心がほぐれる時間」を提供してくれました。
旅の途中、マリエさんが「また誰かと来たいな」とつぶやいた言葉が、この旅のすべてを物語っているように感じました。
バリアフリーだからこそ気づける”思いやりの風景”。観光ガイドには載らない、もう一つの優しい台北が、確かにここにありました。忙しい日常から少し離れて、静かなカフェで深呼吸する。そんな時間が、あなたの心にも余白を作ってくれるはずです。
※情報は2025年11月時点のものです。訪問前に各店舗の最新情報をご確認ください。


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