今回の旅は、長年の友人であり、足が不自由で長距離を移動する際には、車椅子を利用しているマリエさんとの二人旅でした。マリエさんとは元気だった頃、よく一緒に旅行へ行きました。でも足が不自由になってからは、「言葉や移動が不安」と感じて一緒に海外へは行けなくなっていました。しかし、「台北なら日本語も少し通じるし、親日だし、行ってみたい」と勇気を出して声をかけてくれたのです。
体験談:足の不自由な友人との旅
空港では、たくさんの人が行き交う中、歩くよりはと車椅子を利用しました。事前に航空会社へ車椅子サポートを依頼していたため、到着後すぐにスタッフが案内してくれました。入国審査で優先レーンを利用できたので、安全に、また待ち時間が短縮され、スムーズに手続きが終わりました。

宿泊先にはバリアフリールームを選択。広々とした部屋にはスロープが設置されており、シャワールームも車椅子で使いやすい設計になっていました。フロントにリクエストすると、シャワー室に入れられる椅子を持ってきてくれました。「これなら安心して過ごせるね」とマリエさんも笑顔でした。
台北の基本情報と旅の心得
台北は初めての海外旅行にもぴったりの都市。旅の前に知っておきたい基本と安心ポイントを、ギュッとまとめました。
- 日本から約3〜4時間のフライト、時差はわずか1時間
- 台北は都会とローカルの魅力が融合した落ち着いた街
- 1日2〜3スポットがちょうどよい観光ペース
- 両替は空港か銀行が安心、屋台では現金必須
短時間で行ける近さと、どこか日本に似た親しみやすさが魅力。街の人は穏やかで親切、初めてでも居心地のよさを感じる旅先です。観光、食事、交通、どれをとっても「ちょっと安心できる」要素がたくさんあります。

台北の交通事情を完全攻略!

「ねえ、台北の移動って大変かな?」

「大丈夫だよ!“悠遊カード”っていう便利な交通ICカードがあって、それ1枚でバスも電車も使えるんだって」

「Suicaみたいなものかしら?それなら使えそう!」
そんな会話から始まった、台北での移動体験は、予想以上に快適でした。
台湾旅行初心者におすすめ!悠遊カードの使い方まとめ
台湾旅行の初日、MRTの駅で「EasyCard, please」と言うと、スタッフの方がにこやかにカードを手渡してくれました。英語が通じるか不安でしたが、手続きはとてもスムーズでした。
このカード1枚でMRTやバスはもちろん、コンビニや観光地でも使えるのが嬉しいポイントです。実際、士林夜市の帰り道、混雑する改札を悠遊カードでタッチするだけでスッと通過できて、「あ、これは旅のストレスが減るな」と実感しました。
セブンイレブンで飲み物を買ったときも、小銭いらずでピッと支払い完了。「これ、もっと早く知ってたら良かったね」とマリエさんと笑い合いました。台湾がはじめての方には、安心しておすすめできる便利アイテムです。
【名称】悠遊カード(EasyCard)
使える場所:MRT(地下鉄)、バス、コンビニ、観光施設など幅広く対応
購入方法:MRT駅窓口、コンビニ、自販機などで簡単に入手可能
価格:カード本体 100元(約470円)、チャージは100元単位
使い方:SuicaのようにタッチでOK、改札の出入りがスムーズに
お得情報:運賃割引が適用されるため、観光中にコスパ◎
返金:チャージ残高の返金も可能(手数料あり)

「Suicaみたいで使いやすい!」

「日頃、スマホショルダーって持ち歩かないけど、台湾はいろんな所でこの悠々カードが使えるから、これとデビットカードと、スマホだけを、スマホショルダーに入れて、と〜っても便利!」
何といってもコンビニのレジで、台湾元のコインも含めて簡単にチャージできたり、抜群の利便性はオススメです。
他に日本円や、クレジットカード、ソニー銀行や住信SBI銀行などのデビットカードも、クレジットカードのように使え、また現地の通貨で現金も引き出しできたのでとても便利でした。
⚠️ネット銀行のデビットカードなどを使う場合には、日本国内で海外でも使えるようにあらかじめ、Webやアプリから設定してから出発してくださいね。

「コンビニのATMで引き出そうとしたら、エラーになって使えなくて、、、台湾の銀行の方も来てくれて操作してくれたけど、私が台湾でも使えるようにWebで設定をしておかなかったから。すごく迷惑かけちゃった」

初心者でも安心!定番&穴場観光スポット
台北には、はじめての旅行者でも無理なく楽しめる観光スポットがたくさんあります。アクセスの良さやバリアフリー対応など、安心して訪れられる場所を厳選してご紹介します。
台北101
台北の象徴ともいえる「台北101」。私たちは夕方近くの時間に訪れました。空が少しずつ赤く染まり始める頃で、展望台からの景色は街のにぎわいと遠くの山々まで一望でき、まさに圧巻でした。
展望台へ向かうエレベーターは、耳がキーンとするほどのスピードです。でもその疾走感すら楽しくて、マリエさんと顔を見合わせて思わず笑ってしまいました。
館内はバリアフリーがしっかり整っていて、広めの通路や多目的トイレも完備されていました。「こういう配慮があると、どんな人にも優しいね」とマリエさんも安心した様子でした。
そのあとはモール内でお土産探しを楽しみ、フードコートで地元料理を味わいました。人の流れを眺めながらゆっくり食べる時間は、旅のちいさなご褒美のようでした。

「何よりもビックリしたのはフードコートの充実さ!軽めの食事からしっかりめの食事、ファーストフード、お粥。本当に台湾って外食文化なのね」
龍山寺(ロンシャンスー)
台北で訪れたなかでも、特に印象に残ったのが**台湾最古の寺院のひとつ「龍山寺」**です。地元の人々が日常的に手を合わせる姿が印象的で、人々に大切にされているのがよく伝わりました。とても活気に満ちた場所でした。
境内は段差が少なく、車椅子でも移動しやすい設計になっていて、バリアフリーの面でも安心でした。お香の香りがふわっと漂い、賑やかな街中にいながら、不思議と心が落ち着いていくのを感じました。
願い事をしながら線香を立てる人々の姿に混ざって、私たちもそっと手を合わせました。観光地というより“祈りの場”としての空気感があり、旅の途中で心がすっと整うような、そんな時間を過ごせました。
- ⏰ 開門時間:6:00〜22:00
- 🎟 入場料:無料

「私はお寺が大好きだけど、あんなに地元の方々に愛されているお寺って素晴らしいと思った。またお寺が貧困を少しでも緩和できるように配慮しているのも見て、それがとても良く調和していて文化の違いをとても感じたわ」
台北市立美術館/ 二二八和平公園
現代アートを楽しめる美術館と、緑に囲まれた公園が隣接。どちらもバリアフリー設備が整っており、静かに過ごしたい方にもおすすめです。マリエさんとの旅では、公園でお茶を飲みながらゆっくり過ごしました。
- ⏰ 開館時間:9:30〜17:30(月曜休館)
- 🎟 入場料:一般30元(約140円)
台北グルメの魅力とおすすめ店
世界的にも有名な小籠包専門店「鼎泰豊」。私たちは台北101店を訪れました。店内は明るく清潔感があり、日本語メニューも用意されていて内容も充実しています。車椅子でも利用しやすいエレベーター付きなのがありがたいポイントです。一番人気の小籠包は皮が薄く、中から溢れる肉汁が絶品。

「台湾グルメって美味しいだけじゃなくて、とても健康意識が高いのね!味も日本人好みの薄味でほんと、美味しい!」

アレルギーがあって、グルテンだらけの台湾と思っていたけど、グルテン以外でも沢山美味しいのがあって。何よりもハヤトウリの葉っぱや茎が、普通の野菜として使われていたこと!素晴らしいデトックス力で、毎日快適でした!
🥢 小籠包(ショウロンポウ)
約200〜300元(950〜1,400円)
鼎泰豊(台北101店)/エレベーター完備で安心
🍜 牛肉麺(ニュウロウミエン)
約100〜180元(470〜850円)
永康牛肉麺(永康街)
🍧 マンゴーかき氷
約150元(700円)
冰讃(テラス席あり)
🍮 豆花(トウファ)
約40〜60元(200〜300円)
騒豆花(店内は静かで居心地◎)

台北旅行をもっと快適にする便利情報
ちょっとした準備や工夫で、台北旅行はぐっと快適になります。ここでは実際に役立った持ち物やアプリ、旅先での豆知識をご紹介します。
持ち物リスト:
- 悠遊カード
- ポケットWi-Fi or SIMカード
- 折りたたみ傘、除菌グッズ、翻訳アプリ
- 小さなクッションやブランケット(長時間移動用)
季節別服装の目安:
- 春秋:長袖シャツ+羽織り
- 夏:薄手の服+日よけ対策
- 冬:軽いアウターやダウン
使えるようにしていると便利なアプリ
- Googleマップ
- Papago翻訳
- Uber
- 台北MRT案内
台湾語フレーズ:
- 你好(こんにちは)
- 謝謝(ありがとう)
- 這個多少錢?(いくらですか?)
おわりに
台北は、多様な人々に優しい街です。初めて海外旅行へ挑戦する方や、小さなお子様連れ、高齢者、ご友人との特別な旅——どんな状況でも安心して楽しめる環境があります。昔の日本、昭和を少し思い出させる部分があります。このガイドがあなたの旅への第一歩となり、大切な人との思い出作りのお手伝いになれば幸いです。「迷ったら助けてもらえる」そんな温かさ溢れる台北へ、一歩踏み出してみませんか?

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